博報堂およびNetEaseは、中国でのネット広告配信事業における詳細なターゲット分析と機械学習に基づいた広告配信手法「Hakuhodo × NetEase 広告配信最適化ソリューション」を開発した。
通常、中国におけるネット広告配信においては、生活者調査データのパネル情報と、ネットメディアのユーザー情報は別々に管理されている。このため、ターゲット分析の結果情報をそのまま広告配信に活かすことは難しいとされてきた。この課題に対し博報堂は、中国のネット大手ポータルサイトを運営するNetEaseと協働し、「Hakuhodo × NetEase 広告配信最適化ソリューション」を開発。実証実験を経て、サービスの提供開始に至った。
博報堂は、アジアを中心に世界の主要都市でオリジナルの生活者調査「Global HABIT」を毎年実施している。中国においては、2018年から調査企業CTRの協力により、対象都市とパネル数を拡張。オンラインの行動情報やスマートフォンアプリの利用情報、ならびにTV視聴傾向についても把握できるよう強化されている。
「Hakuhodo × NetEase 広告配信最適化ソリューション」では、「Global HABIT」の中国生活者データを用いて抽出したターゲティングデータをNetEaseに受け渡し、NetEaseが機械学習を活用してリアルタイムに配信制御を行うことで、高い広告効果を生み出す。なお、受け渡すターゲティングデータは、個人情報保護に配慮した形で暗号化される。
同ソリューションの提供は、博報堂グループの博報堂生活綜研(上海)と博報堂DYグループの北京DACが協働して行い、9月1日の開始を予定している。
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