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自動運転のインパクト マーケティングはどう変わるのか

 テクノロジーの進化により、自動運転の実用化が着実に現実のものになりつつある。自動車産業に大きな衝撃を与える一方で、Googleや百度などのグローバルIT企業も着々と開発を進めている。自動運転が実現した未来に、生活者の行動はどのように変化し、メディア接触やマーケティングのあり方はどう変わるのだろうか。新たに生まれる可処分時間やIT企業が参入する狙いについて考える。

※本記事は、2018年8月25日刊行の定期誌『MarkeZine』32号に掲載したものです。

“移動時間”は重要なタッチポイント

 みなさんは、日常の移動手段として、主に何を利用されているでしょうか。電車やバスといった公共交通機関、もしくは、自転車やバイク、あるいはクルマといったパーソナルな交通手段でしょうか。

 マーケティング戦略を考える上で、会社勤めをしている人であれば通勤、学校に通う人であれば通学といったように、毎日発生する“移動時間”は、とても重要な機会と位置付けられています。しかし、これまで、生活者の移動時間に接触を図ろうとすると、クルマやバイクという“運転”が必要なものは、アプローチ手段が制限されるため、主に公共の交通機関で移動する人を対象とした戦略を取ることが当然の流れでした。

 また、この対象とする交通手段の選択は、エリアでの制限にもつながってしまっていました。たとえば、通勤や通学に公共の交通機関を使うためには、自ずと交通網が発達している大都市圏や地方の中核都市に住んでいる人に限られてしまいます。そのため、通勤や通学といった移動時間に接触を図ろうとすると、自ずと公共の交通機関を使っている都市圏の生活者に制限されていたのです。

 それが今、こうした状況も大きく変わろうとしています。

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この記事の著者

山田 佳祐(ヤマダ ケイスケ)

株式会社アクトゼロ 取締役副社長
立命館大学卒業後、テレビ東京ブロードバンド(現・テレビ東京コミュニケーションズ)にて、デジタルコンテンツのプロデュースを担当。海外有名キャラクターや国内アニメ版権等のコンテンツに携わる。2010年に株式会社アクトゼロへ加わり、2015年より現職。企業や官公庁のデジタルマーケティング戦...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/08/24 14:00 https://markezine.jp/article/detail/29046

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