このコーナーでは、米国で開催されたOmuniture Summitと、Digital SignageExpoのレポートを掲載していきます(この記事は湯川鶴章のIT潮流に掲載済みの記事を一部転載しています)。
デジタルサイネージとは
デジタルサイネージとは簡単に言えば、街頭や店舗、公共の空間などで表示されているポスターや案内表示、看板などを、紙ではなく薄型ディスプレーに置き換えたものである。液晶パネル、プラズマパネル、有機ELパネルなど、薄型テレビに使われるような薄型ディスプレーの急速な価格低下を受けて、ポスターの代わりに薄型ディスプレーを使うケースが増えてきているわけだ。ハイビジョンテレビを見ても分かるように多くの薄型ディスプレーは色や細部の表現力が非常に優れており、紙のポスターと見間違うほどの表現力を持っている。中には紙よりもきれいという評価もあるほどだ。
またディスプレーなので、動画を表示することが当然可能。しかしもともと紙のポスターなどの代わりに設置されるものなので、テレビのように動きの早い動画が必ずしも求めれられているわけではない。例えばファーストフード店の注文カウンターの背面の天井近くにデジタルサイネージのメニューを掲げるケースが米国では増えてきているが、朝食メニューとランチメニューが時間帯によって入れ替わったり、キャンペーン中のお勧めメニューの部分だけ少し動きのある画像になっている程度。デジタル化されたというだけで、あくまでもサインなのである。
ハード的には、日本や韓国の大手電機メーカーの薄型ディスプレー製品をそのまま使うケースが多いものの、屋外での利用を前提に直射日光を受けても反射しないように工夫されたものや、雨やほこりの多い環境の中でも壊れないように工夫されたものも登場している。またディスプレーにどのようなデータを表示するのかを制御する頭脳部分は、パソコン部品とパソコン用基本ソフトに独自開発のソフトウエアを搭載したものが多い。
またデータ自体を離れた場所から一括コントロールできるように、複数のデジタルサイネージをネットワークで結んでいる。ネットワークは有線LANが使われるケースが多いが無線LANを利用したりインターネットテレビの回線技術の応用を検討するケースも出てきている。
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湯川 鶴章(ユカワ ツルアキ)
米国放浪中に新聞少年のような仕事につき、気がつけば報道の世界に入っていた変り種。シリコンバレーの黎明期からIT産業を中心に取材をし、2000年5月に帰国。現在、時事通信社編集委員。それでもってブロガーであり、ポッドキャスター。性格は極めて優柔不断だが、結構まじめ。謙虚だが思い上がるところもある。主な著書に「爆発する...
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