大日本印刷(以下、DNP)は9月21日、Kaizen Platformおよびロカリオと連携し、折り込みチラシと動画広告を同じタイミングで配信できるサービスを開始した。
昨今、多くの企業が、生活者一人ひとりに最適化した販売促進を行う「One to Oneマーケティング」を推進している。一方、生活者のメディア接触率の変化などにより、折り込みチラシなどの販促施策では20代・30代へのリーチ不足が指摘されている。またインターネット広告においても、広告サイズの制約による情報量の少なさや配信までのスケジュールなどで課題があり、折り込みチラシの補完としてはまだ十分に活用しきれていないのが現状だ。
そこでDNPは、これまで販促用コンテンツを企画・制作してきた実績や、流通・小売業などの販促情報を一元管理してマルチメディア配信を効率化する「流通向け情報管理プラットフォーム Retail Meister」を活用。短期間での動画広告の制作や配信までの期間の短縮、折り込みチラシと動画広告の同日配信を実施できる仕組みを整えた。
同サービスでは、DNPが顧客企業から預かっている印刷物などの制作データから動画コンテンツを生成。チラシの折り込み日と同じタイミングでインターネット広告を配信できる。動画広告の素材はKaizen Platformが印刷物の制作データから48時間以内に制作し、動画広告メニューにおいてはロカリオとの連携で入稿から配信・運用を行う。
制作した動画広告は、Googleが運営する動画共有サイト「YouTube」を中心とした広告ネットワークや、Yahoo! JAPANが運営する「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク」で配信ができる。その他、各企業のオウンドメディアやSNSなどでも利用可能で、動画を活用した生活者とのコミュニケーションの推進が期待できる。
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