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ソーシャルメディア その進化と活用

“流行り”から“日常”のプラットフォームへ 「Instagram Day」のトピックスを厳選して共有


 11月1日に開催された「Instagram Day」。フェイスブック ジャパンの代表取締役を務める長谷川氏が、自身が事業会社でマーケティングに携わっていた時に抱えていた課題や悩みをベースに企画された同イベントでは、様々な視点からInstagramというプラットフォームの「今」を知ることができた。

ストーリーズ活用における3つのポイント

 フェイスブック ジャパンは、11月1日、第2回目となる「Instagram Day」を開催した。Instagramらしく、ケータリングやスイーツ、フォトスポットまで用意された会場には、多くの代理店および事業主のマーケターが来場し、熱気が感じられる様子だった。

 Instagramの概況説明はもちろん、ユーザーインサイトをまとめたビデオ動画や、メルカリの執行役員CMOである村田氏とリクルートテクノロジーズの執行役員 塩見氏によるパネルディスカッション、Instagram活用における具体的なティップスなど、多様なコンテンツが披露されていた今回のイベント。本稿では、その中からいくつかをピックアップしてレポートする。

 まずは、Instagramのビジネス&メディア部門でグローバル責任者を務めるジム・スクワイヤーズ氏による、Instagramのトレンドについて。

Instagram ビジネス&メディ部門 グローバル責任者 ジム・スクワイヤーズ氏
Instagram ビジネス&メディ部門 グローバル責任者 ジム・スクワイヤーズ氏

 話の中で、ジム氏が特に厚く語ったのは、ストーリーズに関する内容だった。ユーザー側でも企業側でも、ストーリーズの利用が活発化していることに触れ、ジム氏はストーリーズを活用するときに意識するべきポイントとして、下記の3つを挙げた。

ストーリーズ活用時に意識すべき3つのポイント

1. クリエイティブは縦型に
2. ストーリーズの多様性を活かす
3. ストーリーズは、ブランディングにもダイレクトレスポンスに効果的である

 ジム氏によると、90%のユーザーが縦のままスマートフォンを使用し、72%のミレニアル世代は横動画でもスマートフォンは縦にしたままで視聴する。加えて、ユーザーの76%が縦型動画など新しい広告フォーマットを好意的に受け取っており、65%は縦型動画の広告を配信するブランドを革新性を感じるという。これらの調査結果から、縦型のクリエイティブ作成が重要なキーであることがわかるだろう。

 また、面白いもの、感情に訴えるもの、シリアスなもの、偶発性を感じさせるものなど、ストーリーズではクリエイティブ次第で様々な表現が可能だ。ジム氏は、ぜひこの多様性を最大限に活用してほしいと語った。

 3つ目の「ブランディングにもダイレクトレスポンスにも、ストーリーズが効果的である」というポイントに関して。ジム氏は、50%のユーザーがストーリーズで見た商品を実際にオンラインで購入しており、31%のユーザーはストーリーズで商品を見た後に店舗で購入しているというデータを共有。Instagramでは、ブランディング目的の広告が多い印象があるが、ダイレクトレスポンス系の広告にも効果的であることを主張した。

 Instagramのミッションは、「Bringing you closer to the people and thinsg that you love(大切な人や大好きなことと、あなたと近づける」というものだ。ジム氏は最後に、このミッション実現に向けた意義込みを見せるとともに、Instagramの市場を率いる重要な日本への期待感を示し、フェイスブック ジャパン 代表取締役の長谷川氏へセッションをつなげた。

流行りから日常のプラットフォームへ

 ジム氏に続き登壇した長谷川氏からは、日本国内におけるInstagramのトレンドが共有された。まず、今回のイベントでの最も大きなアナウンスとして、長谷川氏は「MAUが2,900万を突破した」ことを発表。「注目してほしいのは、成長のスピード。これまで毎年500~600万人のペースでInstagramのコミュニティは拡大してきた。ところが、昨年11月から今年9月までの1年弱で900万人増えており、ここにきて拡大のペースが上がっている」と、コミュニティの急速な成長について語った。

フェイスブック ジャパン 代表取締役 長谷川晋氏
フェイスブック ジャパン 代表取締役 長谷川晋氏

 下記は、長谷川氏の話にあった、日本国内におけるInstagramのトレンドを表す数字だ。

・5人に1人が朝起きてすぐInstagramを開く
・5人に1人が毎日Instagramの検索機能を使っている
・日本ユーザーが#検索をする回数は、世界平均の約3倍に上る
・日本のDAUユーザーの70%がストーリーズを利用
・日本ユーザーが投稿するストーリーズの数は2年で20倍に増加

 インスタ映えを意識しない日々のリアルを投稿する場としてストーリーズが開発されたことを踏まえて上の数字を見ると、いかにユーザーの日常にInstagramが浸透しているかがわかる。加えて長谷川氏は、Instagram上の情報へのニーズの高まりにも言及。「単に情報量が多いだけでなく、自分のニーズに合っているパーソナライズされた情報、最新のトレンドを捉えた情報へのニーズが高まっている。そのような情報を扱っているのがInstagramである」と話した。情報の発信と受け取りの両方で、Instagramの影響力が強まっていることがうかがえる。

 また、ビジネスの領域においてもInstagramは存在感を増している。

・80%のユーザーがビジネスアカウントをフォロー
・最もよく見られているストーリーズの3分の1は、ビジネスアカウントからの発信
・ユーザーの80%以上が投稿をきっかけに行動を起こしたことがある
・ユーザーの40%以上が、投稿を見た後に、ブランドサイト・ECなどで商品を確認したり、購入したりする
・ユーザーが日本のレストランのフィードを訪れる回数は、1日に50万回

 上記のようなユーザーの動きについて長谷川氏は、「利用者とビジネスが一緒になってコミュニティを作っている。だからこそ、ビジネスに直結する動きがInstagram上で起きていると考えている」と述べ、これからの1年でより多くの成功事例が出てくることへの期待感を表した。

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

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MarkeZine(マーケジン)
2019/03/01 20:47 https://markezine.jp/article/detail/29622

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