マクロミルは一般消費者を対象に、「キャッシュレス決済」に関する調査を実施した。
約12%が「完全現金派」という結果に
はじめに、普段の支払い方法について調査。結果、最多となったのは「現金」で約96%、次いで「クレジットカード(約75%)」「ICカード(約46%)」となった。また、現金とキャッシュレス決済の併用率は約84%だった。これらの結果から、現金以外の支払い方法を一切利用しない人が約12%いることが明らかになった。
「現金派」が最も浸透しているのは20代女性
続いて、各支払い方法の利用頻度について尋ねた。最も利用頻度が高かったのは「現金」で、約65%だった。また、「現金」と回答した人を年代別に見たところ、20代が約77%で最も多かった。男女別では、女性が約83%と、男性に比べて10%程度高いことがわかった。
スマホ決済をしない理由、1位は「現在の支払い方法で満足しているから」
次に、スマホ決済の利用率を調査。結果、スマホ決済の普及率はわずか約12%で、図書カードなどのプリペイドカードより低いことが判明した。キャッシュレスの決済方法では、「タッチ型決済」が約88%と圧倒的多数で、「QRコード決済」は約35%だった。
「スマホ決済」を利用していない人にその理由を尋ねたところ、「現在の支払いで満足しているから」という意見が約35%で最も多かった。その他、「スマホを紛失したときに悪用されるのが怖い(約24%)」「利用するための準備(アカウント取得・アプリのダウンロードなど)が面倒だから(約23%)」「持っているスマホに決済機能がない/決済アプリを入れていないから(約23%)」などの声も上がった。
キャッシュレス化にはセキュリティやシステムの懸念も
最後に、キャッシュレス化への意向を調査。結果、「キャッシュレス化をしたい」という回答は約60%だった。キャッシュレス化を進めたいと回答した人に、導入をするにあたっての懸念点を聞いたところ、「個人情報の流出(約47%)」「災害などの非常時に利用できない(約41%)」「システムダウンによる利用停止(約41%)」などが挙げられた。
一方、「キャッシュレス化をしたくない」と回答した人からは、その理由として、「お金を使いすぎてしまいそうだから(約62%)」といった意見が寄せられた。他にも、「カードやスマホを紛失した際のリスクが大きいから(約52%)」「情報セキュリティ面に不安があるから(約52%)」などが挙げられた。
【調査概要】
調査主体:マクロミル
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:全国20~69歳の男女(マクロミルモニタ会員)
割り付け方法:平成27年国勢調査による、性別×年代の人口動態割り付け/合計1,000サンプル
調査期間:2018年10月19~20日
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