DAUは北米も伸長せず、ヨーロッパは引き続き減少へ
グローバルでの1日あたりのアクティブユーザー数(Dayly Active Users:以下、DAU)は前期比で2,400万人増加し、14.9億人としています。プライバシー問題が発覚したQ1からは+1.36%となりましたが、市場予想の15.1億人には届きませんでした。

MAUでは回復の兆しを見せた北米地域がDAUではゼロ成長となり、ヨーロッパはMAU同様に減少傾向にあります。重要なマーケットである欧米地域で暗雲が漂っているのが気になるところです。
騒動の最中だったQ1の時点ではDAU、MAUともに逆風をはねのけ増加していましたが、じわじわと影響が出てきていると言えるでしょう。
“Facebookファミリー”としては26億人超まで拡大
ここまででご紹介してきたユーザー数はあくまでFacebook単体のアクティブユーザー数であまり前向きなトピックではありませんでしたが、InstagramやWhatsAppなどの製品群を合わせるとアクティブユーザー数は増加傾向です。
下図は各コミュニティにおける最新のMAUで、合計すると26億人超がFacebook社のいずれかのサービスにログインしている計算になりますが、これはQ2の25億人を上回っています。
事実としてFacebookを利用しなくなったユーザーが一部出てきていますが、他のサービスが使われることでFacebookファミリーのユーザーであることに変わりはありません。
Facebookのみでも依然成長を続けているアジア太平洋地域は、すぐに欧米地域の代替となるような巨大マーケットとは言えないものの、売上はもちろんですがARPU(ユーザー1人当たりの売上:Average Revenue per User)もじりじりと伸び続けていますので、引き続きアジア攻略が売上増のカギになると思われます。

Q4は例年ブラックフライデーやサイバーマンデーといった年末商戦が含まれますので、今年も年間最高の売上となる四半期になることが予想されます。
当然機能面でもホリデーシーズンに向けて新製品/新機能を発表することも多くありましたが、今年に関してはセキュリティ関連の対応に迫られていますので、どのようにQ4を迎えてどのような結果となるのか、引き続き注目したいと思います。
本記事は「Unyoo.JP」の記事「Facebook、最高額の売上を記録も成長率は鈍化─2018年Q3の決算報告から」を要約・編集したものです。オリジナルコンテンツを読みたい方は、こちらをご覧ください!