凸版印刷は、クレジットカードの利用情報を活用し、同社メディアから店舗への集客を促すCLO(Card Linked Offer)サービスのオープンプラットフォーム「トッパンCLOサービス」の提供を2019年春より開始する。
昨今、QRコードやバーコード・電子クーポンなど様々な決済手段を用いて、ユーザーをWebやスマートフォンから実店舗に送客するサービスが拡大している。一方で、店舗側では、QRコードやバーコードなどを認証するために、追加機器の導入やレジの改修を行ったり、オペレーションの変更をしたりするなど、業務負荷が大きくなってしまう問題があった。また、ユーザーにとっても、キャンペーンやクーポン発行が乱立し、混乱を招いてしまうことがあった。
これに対し「トッパンCLOサービス」では、クレジットカード決済手段のみで店舗への送客をすることが可能になる。同サービス加盟店は、機器の購入やPOSレジの改修、オペレーション変更などをする必要がなく、従来通りの運用で効果的な来店促進プロモーションを実現できる。またユーザーは、特定のクレジットカード会社に制限されることなく、同社メディア上でクレジットカードを登録し、加盟店で利用するだけで特典を得ることができる。
従来の一般的なCLOサービスでは、クレジットカード会社ごとにプロモーション施策が行われていた。一方、同サービスでは、加盟店はクレジットカード関連のシステムに依存することなくプロモーション施策を実施することが可能になる。
さらに、同サービスは、送客したユーザーのクレジットカード決済額に応じて報酬が支払われる成果報酬型システムのため、プロモーション媒体の費用が不要だ。そのため、施策の費用対効果を明確にすることができる。
同社は今後、同サービスと電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」の連携を予定している。これによって、月間1,100万人のユニークユーザーに対してリーチをすることが可能になる見込みだ。
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