電通は、海外本社「電通イージス・ネットワーク」を通じて、米国のデジタルマーケティング会社Filter(以下、フィルター)の全持分を取得することについてフィルターの出資者と合意した。
フィルターは、ユーザーエクスペリエンス(体験価値)とデジタルマーケティング分野を軸にしたサービスを提供する企業。米国においてマーケティング機能のインハウス化が進む中、同社は従来のエージェンシーモデルとは異なる「オンサイトデリバリーモデル(社員を顧客企業に個人またはチーム単位で送り込み、当該社員が顧客内部の担当者と日常的に連携しながらプロジェクトを進める手法)」を提供している。
電通は今回の買収にともない、フィルターのブランドを「Filter, a Merkle Company(フィルター・ア・マークル・カンパニー)」へと改称する。同時に、電通グループが持つグローバルネットワーク・ブランドの1つで、テクノロジーを活用したデータ分析に強みを持つ米国のデータマーケティング会社Merkleと知見・ノウハウを融合させていく考えだ。
これによって、顧客企業のニーズに応じて、エージェンシーモデルとオンサイトデリバリーモデルのいずれのサービスも提供していくことが可能になる。
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