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【コネクト帳で成果を可視化】個人起点の情報発信で大切なゴール設定と組織での在り方

2019/02/19 09:00

 名刺管理サービスを提供するSansanの「コネクタ」として10年以上のキャリアを持つ日比谷尚武氏が、今求められる組織における個人起点のコミュニケーション手法について解説する。今回は、社内組織の中に「タレント社員」を作るメリットとその具体的な役割、方法について解説します。

コネクタの定義とフレームワーク

 前回は、これからは個人目線の発信が大事であり、個人の発信もPRの観点で、「個人=媒体の一つ」という話をさせていただきましたが、 ありがたいことにお読みいただいた方々から様々な反響がありました。

【日比谷 @naotake_hibiya からの提案】
記事の感想や組織のために個人として活動している事があれば、SNSで「#個人起点」をつけて投稿してください。知見を共有していきましょう!

 中でも印象的だったのは、インサイトフォース代表取締役の山口義宏さんからいただいた「(日比谷は)フォロワー数などを見た場合、いわゆるインフルエンサーと呼ばれる方々と比べると少ない。しかし、圧倒的に信頼度と関係性の深さが異なるのは、明確なゴールを設定した上で、計算した結果なのでしょうか?」という質問です。今回は、ご質問にある「具体的なゴール設定の考え方」と「組織での在り方」を中心に説明していきます。

山口義宏さんからのメッセージ
山口義宏さんからのメッセージ

 はじめに「コネクタの定義とフレームワーク」について、お伝えしておきたいと思います。組織に風穴を開け、どんどん社外とつながっていくような活動をしていると、つい自分の立ち位置や目的を見失いがちになる場面も出てくるかもしれません。しかし、あくまでも事業の成果に貢献することが大切です。

 そのためには、事業において求められていること(GOAL)を理解し、その上で現状(NOW)とGOALとのGAPを知る(or予測する)ことが必要となります。そして、ようやくGAPを埋めるための方法(HOW)として、ステークホルダー(誰と付き合うか)、必要な情報を探す(予測する)ことができるのです。

 一歩踏み出す前に、「組織としての明確なゴールを設定すること」、そして「ある程度の仮説を描きながら行動すること」が重要です。そして、忘れてはいけないのが、GAPを埋める方法となる「人や情報」を外部から調達するつもりで、社内外を動き回ることです。では、私の体験を基に、紐解いて行きましょう。

組織内での役割と必要なスキル

 私が正式にSansanのコネクタとして活動を始めたのは2013年です。当時は主に「広報活動やマーケティング活動の一環」として、社内外の各方面とのリレーション構築に奔走していました。2016年に独立してからも、Sansanのコネクタ/Eightエバンジェリストとして情報発信や情報収集に務めています。具体的には、社外のステークホルダーと関係を構築する事で、社内の課題解決や新しい取り組みのスピードアップを狙います。

 わかりやすい例を挙げると、メディアと定期的に情報交換や交流を重ね、取材の話に発展したら広報担当につないだり、見込み客になりそうな方がいたら営業に紹介したりといった活動を行います。また、社内でアプリを開発するといった話が出た時には、評判の良い開発会社を探して話を聞かせてもらう場を作るなど、社内で今欲しているネタに応じてそれに適した有識者や団体組織などを探しにいくこともあります。会社に関係のある人や情報があれば、それに適した部署や担当者へ “ つなぐ”ことは、コネクタの重要な役割の一つだと言えます。

 社外の人も、自分が「既に知っている人」と「これから探しに行く人」の2種類に分かれます。社内の課題を発見した後に、まずは「既に知っている人」の中から解決を探します。見つからない場合は、その課題を「宿題」として頭の中に貯めておきながら動き回ります。時には「こんな人知らない?」と聞いて回ることもあります。そうしていると、私の経験上、ひと月も経てば解決の糸口にたどり着くことができます。

 ここで重要なのは、社内の課題を「正しく」「先回りして」見極めることです。直感や自分のこだわりでなく、きちんと社内の課題を理解し、その上で必要な解決方法を探すことが求められます。時には社内では顕在化していない課題を予測しながら動くことも必要です。社内との連携の仕方は後述します。

 次に、社外との関係性作りにおいて求められるのは、「誰と付き合うべきか見極める」スキルです。やみくもに付き合いを広げるのではなく、今の組織や自分のミッションにおいて、何が課題(もしくは課題になりそう)であるかをきちんと把握した上で、その解決の糸口となりそうな”つながり”に注力することが大切です。

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