マクロミルは、広告などの表示物において、自社の商品やサービスが一番であることを強調する「No.1表示」に関して、消費者に調査を実施。結果を発表した。
7割超が「頻繁に見聞きする」
はじめに、No.1表示との接触状況を調査したところ、「週に何度も」見聞きしている人は36%、「月に数回」見聞きしている人は35.5%だった。これらを合計すると約72%にのぼり、普段から頻繁に接触している人が多いことがうかがえる。
また、No.1表示を見聞きした際に、「好感を持つことが多い」と答えた人は16.8%、「好感を持つこともあれば、不快感を持つこともある」と答えた人は最多で54.1%、「不快感を持つことが多い」と回答した人は13.6%だった。
No.1表示のイメージ 好印象と悪印象に分けて尋ねると?
No.1表示を見聞きした際、その商品やサービス対して具体的にはどのようなイメージをもっているのか、好印象と悪印象に分けて尋ねた。
好印象についての上位5つは、「人気がある」、「流行っている」、「期待できそう」、「宣伝が上手い」、「勢いがある」であり、すべて20%台だった。
一方、悪印象については、1位は「信ぴょう性に欠ける」、2位は「うさんくさい」であり、どちらも40%を超えた。3位以下は「売り込まれているように感じる」、「押し付けがましい」、「企業の自己満足」の順に並んだ。
購入意欲に「影響する」と感じる人は43%
購入意欲への影響度合いを確認したところ、「影響する(かなり影響する+やや影響する)」は43%、「影響しない(あまり影響しない+まったく影響しない)」は57%という結果に。消費者が自覚する範囲では、No.1表示は自分の購買行動に影響しないと考える人が過半数を占めていた。
年代別に比較をしてみると、20代のみ「影響する」が過半数を超え、30~40代は40%前半、50~60代は30%後半だった。
No.1表示との接触により、無意識のうちに購入に至るケースも多いと推測される中、意識できるレベルにおいて購入意欲に影響すると感じている人も、一定数存在することがわかった。
景品表示法による規制の認知率は41% 女性は男性より低め
No.1表示には、不当表示によって消費者への誤解を与えないようにする目的で、景品表示法による規制が存在している。この規制に関する認知率を見てみると、全体では40.8%だった。
特徴としては、男性よりも女性の方が低く、全年代において30%前後に留まっている。男性においては、比較的上の年代での認知率が高く、40代と60代では過半数という結果だった。
【調査概要】
調査主体:マクロミル
調査方法:ネットリサーチ
調査対象:全国20~69歳の男女(マクロミルモニタ会員)
調査期間:2019年2月13日
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