サイカは、オフライン広告領域における調査・研究レポートとして「2018年にテレビCMが増えた企業・商品TOP30ランキング」を発表した。同ランキングは、各企業・各商品の年間CM放送回数データを比較し、2017年に比べて2018年のCM放送回数が増えた企業・商品をランキングにしたものである。
最もCM放送回数が増えたのは「ウォルト・ディズニー・ジャパン」
2018年に最もCM放送回数を増やした企業は「ウォルト・ディズニー・ジャパン」で、2017年のCM放送回数からの増加率は+293.4%だった。
そのほかには、人材(リクルートキャリア、パーソルキャリア、ビズリーチ)、旅行関連(オープンドア、エクスペディアジャパン)、買い取りサービス(デファクトスタンダード、BuySell Technologies)といった領域の企業が、複数ランクインしている。
また、CM放送回数を減らした企業には、「仮想通貨」関連サービスやファストファッションブランド、電機メーカーといった領域が確認された。
2018年にCM放送回数が増えた企業TOP30(順位/企業名/前年比)
1位 ウォルト・ディズニー・ジャパン (+293.4%)2位 スマートニュース (+257.7%)
3位 リクルートキャリア (+241.6%)
4位 パーソルキャリア (+176.4%)
5位 くらコーポレーション (+172.8%)
6位 全日本空輸 (+164.7%)
7位 パフォーム・グループ (+156.8%)
8位 TBCグループ (+154.1%)
9位 さとふる (+150.4%)
10位 デファクトスタンダード (+143.1%)
11位 SKECHERS JAPAN (+119.7%)
12位 ビズリーチ (+118.0%)
13位 オープンドア (+116.3%)
14位 エクスペディアジャパン (+115.1%)
15位 エモテント (+110.5%)
16位 イオンモール (+108.8%)
17位 BuySell Technologies (+100.6%)
18位 ACジャパン (+98.1%)
19位 カカオジャパン (+97.5%)
20位 協和 (+97.4%)
21位 SMBCモビット (+95.6%)
22位 ダイキン工業 (+92.4%)
23位 JXエネルギー (+91.6%)
24位 シオノギヘルスケア (+90.1%)
25位 アットホーム (+86.4%)
26位 日本郵便 (+84.2%)
27位 日本サンガリアベバレッジカンパニー (+82.8%)
28位 富士フイルム (+81.8%)
29位 北海道文化放送 (+80.2%)
30位 いすゞ自動車 (+80.2%)
「ふるさと納税」関連CMの増加が顕著
2018年に最もCM放送回数を増やした商品は「アサヒスーパードライ」で、2017年のCM放送回数からの増加率は+594.5%だった。なお、大手飲料メーカーの提供する商品では、唯一ラインクインした。
また、商品別ランキングには「ふるさと納税」関連サービスが複数含まれているほか、一般用医薬品や化粧品が多数ランクインした。
2018年にCM放送回数が増えた商品TOP30(順位/企業名/商品名/前年比)
1位 アサヒビール アサヒスーパードライ (+594.5%)2位 スズキ スペーシア (+542.8%)
3位 オリエンタルランド 東京ディズニーリゾート (+377.4%)
4位 Cygames プリンセスコネクト!Re:Dive (+351.2%)
5位 武田コンシューマーヘルスケア アリナミンEXプラス (+327.0%)
6位 日本アルコン デイリーズトータルワン (+321.5%)
7位 龍角散 らくらく服薬ゼリー (+321.3%)
8位 トラストバンク ふるさとチョイス (+301.6%)
9位 ドクターシーラボ アクアコラーゲンゲル エンリッチリフトEX (+271.2)
10位 P&Gプレステージ SK-II フェイシャル トリートメント エッセンス (+267.2%)
11位 三井不動産レジデンシャル 企業CM (+266.8%)
12位 全日本空輸 企業CM (+260.1%)
13位 スマートニュース スマートニュース (+257.7%)
14位 富山常備薬グループ ヘルスオイル (+256.0%)
15位 アットホーム 企業CM (+238.0%)
16位 ACジャパン 全国キャンペーン・2020年に向け、日本を考えよう (+218.8%)
17位 大東建託 賃貸経営受託システム (+203.1%)
18位 アマゾンジャパン amazon (+202.9%)
19位 パナソニック 次亜塩素酸 空間除菌脱臭機 ジアイーノ (+194.1%)
20位 リクルートホールディングス ゼクシィ相談カウンター (+184.1%)
21位 参天製薬 サンテ ボーティエ (+182.3%)
22位 創味食品 創味シャンタン (+179.5%)
23位 シオノギヘルスケア パイロンPL顆粒 (+173.5%)
24位 小林製薬 パーシャルデント (+165.1%)
25位 リクルートホールディングス SUUMO (+159.3%)
26位 岸和田グランドホール 岸和田グランドホール (+157.8%)
27位 パフォーム・グループ DAZN (+156.8%)
28位 バイエル薬品 エレビット (+155.0%)
29位 ガンホー・オンライン・エンターテイメント パズル&ドラゴンズ/パズドラレーダー (+153.2%)
30位 さとふる ふるさと納税「さとふる」 (+150.4%)
全体のCM放送回数は減少 最も減った地域は?
全体のCM放送回数は、2017年の8,014,597回に対して、2018年は7,917,274回と、前年と比べて1.21%減少した。
地域別のCM放送回数は、いずれの地域も2017年から減少した。最も減少した地域は札幌で、2017年のCM放送回数からの減少率は、-3.62%だった。
【調査概要】
調査期間:2017年1月1日~2017年12月31日および2018年1月1日~2018年12月31日
調査対象:企業別では、対象期間内に1,500回以上CMが放送された企業。商品別では、対象期間内に1,000回以上CMが放送された商品
調査対象企業数:4,275社
調査対象商品数:29,092商品
【関連記事】
・ロクシタン、サイカの広告効果分析ツール「マゼラン」を導入 ブランディングなどに寄与した要因を分析
・約9割がCookieなどを活用した広告の効果測定を実施/精度や信頼性に対する不満も【サイカ調査】
・三井住友カード、サイカが提供するマーケティングツール「マゼラン」を導入 マス広告含む施策の最適化へ
・サイカとインテージが業務提携 オフライン広告の効果測定における分析ソリューションを開発・提供
・企業の広告宣伝担当者に聞いた、広告の効果測定に関するアンケート結果【サイカ調査】