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ネットで話題になるとどうなる?担当者が語るビフォーアフター

【追加生産は1万個】「マジックインキ」とのコラボ商品が、プレスリリース1本で話題化できた理由

 見た目は文房具なのに、中身は「塩」というギャップが新しい『マジックインキッチン』。同商品を世に出したのは、大阪にオフィスを置くヘソプロダクションです。今回は、同商品を開発した同社の代表取締役 稲本ミノル氏に商品開発の経緯やネットで話題を呼んだきっかけ、そして「モノづくり」において意識していることなどを聞きました。

「マジックインキ」とのコラボ商品第2弾として発売

回答者:
ヘソプロダクション 代表取締役
稲本 ミノル氏

経営表現者として、「モノがたり」と「モノづくり」で経営を社会へ表現。詩集、絵本の創作も行っている。

――はじめに、御社がどういった企業なのか教えてください。

稲本:企画・販売を行うというイメージを持たれやすいのですが、弊社は問屋機能を強みとした企業です。企画した商品だけでなく、小売店から要望のある商品の仕入れを行い、弊社のスタッフで各小売店に商品をお届けし、陳列までを行っています。

 売れる「商品」を作るのではなく、まずは集客を含めた「売り場」作りを大切にし、小売店と一緒に取り組むトータルサポートを提供しています。また、様々な企業とコンサルティング契約を結び、企画・販売に関するアドバイスや実務を行います。

――『マジックインキッチン』について、詳しくご説明いただけますでしょうか?

稲本:『マジックインキッチン』は、「?」のマークと「どんなものにもよく書ける」というキャッチコピーでお馴染みの油性マーカー「マジックインキ」とコラボレーションした商品です。2018年9月に発売した「マジックふりかけ」に続く、コラボの第二弾商品です。

 キャップを外して容器を振ると色々な風味の塩が出てくる「魔法(マジック)の調味料」となっていて、瓶容器は実際のマジックインキ大型に使用されている本物の瓶を使用しています。現在展開している味は全8種。JR主要駅構内の店舗やお土産の商品を扱う店舗、バラエティショップなどでご購入いただけます。今後は、関西や福岡以外の全国のご当地風味塩や調味料、施設限定の『マジックインキッチン』シリーズを発売する予定です。

(左から)福岡限定の焼き鳥風味塩(黒)と明太子風味塩(赤)
和歌山限定の梅風味塩(ピンク)、神戸限定のカレー風味塩(黄)、抹茶風味塩(緑)
京都限定の七味塩(赤)と大阪限定のたこやき風味塩(黒)、奈良限定の竹焼塩(青)

メディア掲載をきっかけに認知が拡大

――『マジックインキッチン』の開発経緯を教えてください。

稲本:「マジックインキ」の製造企業である寺西化学工業さんとお話しした際に、マジックインキ大型の瓶容器は密封性が高く落としても割れにくいことを知り、食品容器に最適だと思いました。また、瓶容器のカラーバリエーションも豊富で、見た目もかわいい。これならコレクションアイテムとしても支持されるんじゃないかと感じました。

 これをきっかけに、マジックインキの瓶容器に調味料を入れて、「どんなものにもよく”かける”」商品として世に出してみたいと思い、企画を立てました。

――『マジックインキッチン』がネットで話題になった経緯を教えてください。

稲本:やはり『ねとらぼ』の記事からのYahoo!ニュース掲載が、大きな反響を呼んだのだと思います。そこから認知が拡大し、一般のお客様や小売店様からのお問い合わせが増加しました。その他のWebメディアやYouTubeなどでも取り上げられているみたいですが、最初こそ反応を気にするものの、実はその後の拡散状況などはあまり気にしていません。

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2019/03/22 09:00 https://markezine.jp/article/detail/30464

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