ジャストシステムは、ネットリサーチサービス「Fastask」を利用し、マーケティング、広報、販売促進などに関わる20~59歳の男女478名を対象に「AIツールとマーケティング業務に関する実態調査」を実施した。
AIツール・サービスの導入率は2割弱
はじめに、「現在、所属部署においてAIツール・サービスを導入しているか」を調査。その結果、「導入している」と答えた人は17.3%だった。
また、現時点で導入をしていない人からは、「2019年内には導入予定(8.7%)」「導入する案は持ち上がっている(13.2%)」「導入する可能性はある(28.5%)」といった回答が寄せられた。なお、これらをあわせた50.4%の回答者が導入に前向きな一方で、「今後も一切導入することはない」と答えた人は15.0%だった。
4割以上が「業務の効率化」を実感
次に、AIツール・サービスを業務で活用している人に対して、「導入後の変化」に関する調査を実施。すると、44.2%の人が「業務効率が改善した」と答えた。また、「業務負荷が改善した」と感じている人は35.1%で、「顧客の状況をより理解できるようになった」と感じた人は28.6%だった。一方で、「特にこれといった変化はない」と答えた人は11.7%だった(複数回答あり)。
未導入の半数以上が導入を希望
続いて、AIツール・サービスが部署に導入されていない人に対し、導入の意向を調査。その結果、「導入を強く希望している(9.6%)」「導入を希望する(43.8%)」をあわせた53.4%が導入を希望していることがわかった。なお、「導入を希望しない」と答えた人は9.6%だった(※)。
※「できれば希望しない」「希望しない」の合計
導入が進まない理由は「活用法が不明確」「費用が高い」
さらに、上記回答者に対して導入が進まない理由を尋ねたところ、「どのように活用するのかが明確になっていない(39.4%)」と答えた人が最も多く、次いで「費用が高い(32.2%)」「費用に見合った効果を社内で明確に提示しにくい(29.8%)」となった(複数回答あり)。
約6割がAI活用による効果に期待
最後に、今後AIツール・サービスの活用によって得られる効果への期待度を調査。その結果、「とても期待している(16.1%)」「期待している(43.0%)」をあわせた59.1%の人が今後のAI活用に肯定的であることが明らかになった。一方で、「あまり期待していない」人は6.3%で、「期待していない」人は6.1%だった。
【調査概要】
調査期間:2019年1月25~31日
調査対象:事前の調査で現在の職種が企画、マーケティング、広報、販売促進、市場調査・分析、クリエイターであると回答した20~59歳の男女478名
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