キャラと話せるプロモや最初からAI設定のキャラ作りも
かたらいを活用したPRの事例も続々と増えていると言う。『金田一37歳の事件簿』(さとうふみや/天樹征丸・講談社)の2巻発売の際に、LINEで金田一とやりとりができるプロモーションが実施され、注目を浴びたが、この裏にはかたらいが実装されていた。
かたらいは、ベーシックプランなら初期費用なし・月額費用6万円(税別)で、最低利用期間などを設定せずに利用できることもあり、短期間のキャンペーンに活用しやすい。
「かたらいを活用すると、金田一のように人気キャラクターが話せるようになります。この仕組みを、実店舗への送客に活用する企業様が増えています。今はまだ話題性がありますので、関心をお持ちの方はぜひ早めに取り組んでいただければと思います」(大西さん)
一方で、既存の作品に登場するキャラクターは、すでに世界観が固まっており、AIを活用すると、熱烈なファンのイメージにそぐわない発言をするリスクもある。そこでかたらいチームが推奨するのは、新しいキャラクターをゼロから一緒に作っていくことだ。
「たとえば新しいゲームのキャラクターのうちひとりを、かたらいを利用し、当初から『AIが話す』設定にすれば、そういうキャラクターとして認識してもらえます。プロモーションの際に世界観を壊すリスクもありません。そこまで想定して、ゼロから一緒に作ることに取り組んでいきたいと考えています」(大西さん)
かたらいでは、好きな食べ物のようなプロフィールや語尾を設定することによって、独自のキャラクターを生み出すことも可能だ。たとえば、通常の設定であれば「犬は小型犬がいいですね」と言うところを、ロボットのようなキャラクターを作る場合に独自の語尾を設定することで、「犬は小型犬がいいロボ」などの返しをするという具合だ。
雑談をテーマに4,000万シナリオ相当の応答データベースを持ち、ユーザーの意図を対話から自然に把握。そして新たなキャラクターも生み出せるかたらい。出会い次第で、今まだ誰も思いつかない活用方法が見つかるかもしれない。