ADKマーケティング・ソリューションズ(以下、ADK MS)は、ADKエモーションズと共に日本・北米・中国・タイ・インドネシアの5市場、約23,000人を対象とした作品・キャラクター(以下、IP)に関する大規模調査を実施し、「Global IP Power Survey 2026 Report」を作成した。
5市場7割で過半数が「好きなIPあり」、中国では96%超
全5市場で7割以上の人が好きなIPを1つ以上回答しており、IPが国境を越えたエンターテインメントとして深く根付いている実態が明らかになった。特に中国では、全体で96.6%(大人96.4%/子ども96.8%)という極めて高い受容性を示している。また、日本(全体81.7%)や米国(全体84.7%)においても、IPが世代を問わず日常に根付いていることがわかった。
さらに、各国の「好きなIP」Top20を見ると、日本では90%、タイでは80%と、上位のほとんどを日本IPが占めている。アメリカ・中国・インドネシアにおいても日本発IPが半数以上を占めており、日本のIPが世界で広く愛されていることが判明した。
国ごとに異なるIPへの意識、米国は制作クオリティ、中国は体験の広がり
IPとの関わりを通じて得られる感情を各国比較したところ、日本・米国・インドネシアは「楽しさ(笑える・元気が出る)」が突出しており、同様の傾向を示している。一方で、中国では「感動・興奮」、タイでは「楽しさ」に加えて「癒やし」を求める傾向が強いこともわかった。
また、5ヵ国共通して「ストーリー×キャラクターデザイン」が重要な魅力点である一方、国ごとに異なる特徴がみられた。
日本はストーリーに深く入り込み、背景や設定まで読み解いて楽しむ「没入(世界観)型」、米国はストーリーに加え作画や出演者・制作陣など制作の質を重視する「クオリティ評価型」、中国は鑑賞だけでなくファンイベント、グッズ展開など“体験”を重視する「体験拡張期待型」だ。
最重要接点は「配信」だが、チャネルは各国で異なる
IPへの接触方法でも、5ヵ国共通で「配信サービス」がTOP5にランクインしたが、首位チャネル(最も接触経験率が高いチャネル)は国ごとに違いがみられた。
日本は「テレビ」が33.2%、中国は「映画館」47.7%、タイは「アプリゲーム」が48.9%でコンテンツ関連がトップ。米国は「食品」が42.1%と、独自の傾向がみられた。
同一IPであっても、各国の特徴を踏まえ、ファンへの届け方を検討する必要性が明らかとなった。
以上のように、同一IPであっても国ごとに市場のコンディション・特徴が異なる。ADK MSでは、IPの戦略検討に際して次の2つの視点から初期分析を行うメソッドを体系化。IP成長の実現を支援している。
・「IPの愛され方」を可視化し、取り組むべき課題を特定
・戦略指針と具体施策の策定
【調査概要】
・調査名称:ADK Global IP Power Survey
・調査手法:インターネット調査
・調査対象:3~59歳男女 ※IP関連業種従事者、トラップ設問での矛盾回答者を除外し分析
・調査エリア:日本/アメリカ/中国/タイ/インドネシア
・分析サンプル数:日本・17,161ss/アメリカ・2,076ss/中国・2,060ss/タイ・1,038ss/インドネシア・1,038ss
・聴取IP:日本・アメリカ・中国・タイ 58/インドネシア 59
・調査実施:2025年11月7日~17日
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