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生活者データバンク

健康だけではない!「ウェルビーイングな商品」とは? 生活者の「自己実現」から捉え直す新市場の可能性

 近年「ウェルビーイング(Well-being)」を企業ミッションや商品コンセプトに掲げる例が増えている。しかし、健康配慮や環境対応といった取り組みが一般的になる中で、それらだけでは生活者の「ウェルビーイング実感」を十分に高められない実態も見えてきた。本稿では、生活者が実感するウェルビーイングの構成要素を整理し、健康・環境の先にある「自己実現」や「生活文脈」をどう商品設計に翻訳すべきか、最新の調査データから考察する。

似ているようで異なる「SDGs」と「ウェルビーイング」 変わる2026年の市場

 ウェルビーイングとしばしば混同される概念に、2030年を達成目標年とする「SDGs」がある。

 この2つは、SDGsが「地球環境や社会システムの持続可能性(=土台)」を整えるための目標であるのに対し、ウェルビーイングはそのうえで実現される「一人ひとりのよりよい生活(=状態)」であると解釈するとわかりやすい。

 では、実際に生活者は2つの用語をどれだけ理解しているのだろうか。それを調べたのが、図1A・Bである。

【図1A】SDGs用語の認知
2020年1月:n=3206、2021年2月:n=2544、2022年1月:n=2556、2023年1月:n=2513、2023年12月:n=2576、2024年12月:n=10576、2025年12月:n=10479
(クリックすると拡大します)
【図1B】ウェルビーイング用語の認知
2020年12月:n=10004、2023年12月:n=10935、2024年12月:n=10576、2025年12月:n=10479
(クリックすると拡大します)

 インテージでは、SDGsについては過去7年間、ウェルビーイングについては過去4年間にわたり、用語の認知とその理解レベルを継続的に調査している。

 最新の2025年12月の調査では、SDGsの認知率は「言葉を聞いたことがある」人も含めて80.9%に達している。一方、ウェルビーイングに関しては47.0%にとどまる。「内容を知っている(ある程度知っているを含む)」層に絞ると、SDGsでは56.0%、ウェルビーイングでは22.3%となっており、SDGsはウェルビーイングの約2倍浸透していることがわかる。

 しかし、注目すべきはそのトレンド傾向である。SDGsの認知は2023年をピークに高止まりから減少に向かっている。一方、ウェルビーイングに関しては、微増傾向であるが認知が伸びていることがわかる。SDGsの認知減退は、達成目標である2030年が近づいたことや、グローバル情勢の変化が影響しているのではないかと考えられる。

 こうした傾向を鑑みると、今後のマーケティングにおいては、SDGsの「次」のテーマとして、生活者のウェルビーイング支援を目的とした企業活動がさらに広がっていくのではなかろうか。

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ウェルビーイングの実感を支える3つの土台──「お金」「時間」「心」のゆとり

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この記事の著者

濱 賢太郎(ハマ ケンタロウ)

株式会社インテージ マーケティングパートナー第2本部 営業推進部 未来共創センター長

大学卒業後家電メーカーへ就職、ワープロ、FAX、携帯電話、通信映像端末、太陽光発電の商品企画を担当。2013年株式会社インテージに入社し、国内外の生活者リサーチ、コンサルティングに従事。2017年「未来共創センター」を設立。企...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2026/05/26 08:00 https://markezine.jp/article/detail/50757

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