SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

新着記事一覧を見る

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2026 Online

マーケティング最新事例 2026(AD)

LINE経由売上が135%に。アプリの行動データが叶えたショップチャンネルのOne to One接客

 「アプリとLINEのデータがつながらない」そんなマーケター共通の悩みを、ショップチャンネルはどう解決したのか。 広告単価の高騰やプライバシー規制の影響で、新規獲得が困難な今、重要視されているのが「既存顧客とのLTV向上」だ。しかし、多くの企業が「アプリ内の行動データが他チャネルと分断されている」という課題に直面している。 本記事では、ジュピターショップチャンネルが、アプリ計測ツール「Adjust」とLINE CRMツール「Ligla」を連携させ、LINE経由売上135%を達成した舞台裏を詳解。リアルタイムかつパーソナライズされた「次世代のLINE接客」の正体に迫る。

新規獲得が難しい時代、LINE×CRMへの注力が盛んに

 TimeTechnologiesの浅利氏は、昨今のマーケティング環境を「新規獲得の限界」と定義。検索結果からサイトへ遷移せずに解決する「AIオーバービュー」(ゼロクリック検索)の普及が、流入数減少に拍車をかけていると指摘した。

 さらに、プライバシー規制による広告精度の低下や、サービスのコモディティ化によるCPA(顧客獲得単価)の高騰が重なり、「新規獲得に依存し続けるモデル」はもはや持続不可能であると警鐘を鳴らした。

TimeTechnologies マーケティング部 部長 浅利 学氏

 既存顧客との関係構築が急務となる中、浅利氏は「チャネルの再定義」を促す。若年層を中心としたメール離れや、アプリのプッシュ通知が埋没・停止されるなど、従来手法の限界が見えてきたからだ。

 そこで浅利氏が提言するのが、生活インフラであるLINEと、顧客データを高度に連携させるCRM施策だ。LINEは他チャネルを圧倒する開封率・クリック率を誇るだけでなく、「いつ、誰が、どこから来たか」を蓄積するハブ、すなわち「簡易的なCDP」としても機能する。

 「たとえば、流入経路に合わせたメッセージの出し分けや、Web上の行動履歴に基づくパーソナライズされた商品レコメンドも可能。これまでのCRMでは困難だった『今、その人が欲しい情報』の提供が、LINEなら実現できます」(浅利氏)

 ユーザー一人ひとりに最適化されたOne to Oneコミュニケーションは、もはや理想論ではなく、LTV(顧客生涯価値)向上のための必須条件だ。顧客の反応がダイレクトに現れるLINEにおいて、先進企業がデータ連携を急ぐのは、「適切なタイミングで、適切な情報を届ける」ことの成否が、そのまま顧客離脱の防止に直結するからに他ならない。

既存ファンを逃さないために。ショップチャンネルが直面した「一斉配信」の限界

 先述の浅利氏の指摘を受け、ジュピターショップチャンネルの相澤氏は「当社でもLTVの向上が新たな指標になっている。新規獲得と並行して、既存ユーザーの継続利用を促す必要がある」と市場変化の実感を語った。

ジュピターショップチャンネル EC本部 Eコマース部 eCRMグループ LINE・アプリチーム長 相澤 将吾氏 

 同社は24時間放送のテレビ通販「ショップチャンネル」を軸に事業を展開してきた。番組視聴後は電話による購入に加え、近年はECサイトや公式アプリの利用も増加。オフラインとオンライン、ふたつのチャネルを併用して長年利用を続ける熱心なユーザーを抱える。この既存ユーザー層に対してメルマガやLINEによる利用促進・販促施策を実施した結果、2024年度には約1,678億円という過去最高売上を記録した。

 しかし、その後の販促強化で壁にぶつかった。メルマガ会員にはセグメント配信を行う一方で、LINE公式アカウント単体では「誰が今、どの商品を見ているか」というリアルタイムの関心を捕捉できず、結果としてすべての友だちに同じ情報を送る「一斉配信」に頼らざるを得ない状況だった。

 「配信コストの面でも、LINEの友だちが増えるほどターゲットを絞って配信することが理想です。しかし、年齢や地域、性別といったLINE公式アカウント上の情報だけでは、ユーザーの行動や関心は理解できません。LINEでも最適な情報をお客様に届けるため、Liglaを導入しました」(相澤氏)

クリックすると拡大します

 Liglaを採用した決め手は、「ID連携前のライト顧客」に対しても、その行動に基づいたアプローチができる点だ。多くのLINEマーケティングツールがLINEのID連携を前提としている一方、LiglaはID連携をしていないユーザーに対しても、サイト内の行動を計測して蓄積し、配信に活用できる

 浅利氏は、ジュピターショップチャンネルと同様の課題を抱える企業は多いと指摘する。「今、何に悩み、何を欲しているか。顧客の微細なサインを察知し、即座に個別のコミュニケーションへと昇華させる。これができなければ、アクション(購入)へ導くことは難しい」とし、顧客の行動をもとにパーソナライズしたLINE活用の重要性を改めて強調した。

 では実際に、ショップチャンネルではLiglaをどのように活用したのか。相澤氏は3つの実践を紹介した。

次のページ
「サイト内行動データ」を基に設計した3つのLINE施策

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • note
関連リンク
マーケティング最新事例 2026連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

岡田 果子(オカダ カコ)

IT系編集者、ライター。趣味・実用書の編集を経てWebメディアへ。その後キャリアインタビューなどのライティング業務を開始。執筆可能ジャンルは、開発手法・組織、プロダクト作り、教育ICT、その他ビジネス。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社TimeTechnologies

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2026/05/21 11:00 https://markezine.jp/article/detail/50705

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング