今回の調査では、繊維業界の上場企業を中心とした主要企業48社の企業サイト(商品独自のウェブサイトやプロモーションサイトなどを除く)を対象として、「基本情報」、「情報発信、好感度やイメージ」、「ユーザビリティ」、「アクセシビリティ」、「SEO」の5分野、49の項目への対応度を検証している。各項目について4段階の評価を行い、独自の計算式にて100点満点で得点化。
デジパが発表した資料によると、総合得点の1位は旭化成(89.1ポイント)、2位ユニチカ(88.2ポイント)、3位は帝人(87.0ポイント)となっている。総合評価のトップ10は次のとおり。
1位 旭化成
2位 ユニチカ
3位 帝人
4位 富士紡ホールディングス
5位 興和紡績
6位 東レ
6位 日本バイリーン
8位 日清紡績
8位 トーア紡コーポレーション
10位 東洋紡
業界の特徴としては、Flashを多用したウェブサイトが比較的多い反面、ユーザビリティやアクセシビリティの面で平均ポイントが低い傾向が見られたという。1位の旭化成の場合、レイアウト目的でのtable要素の使用や、Flashのアニメーションの動きの強さといった項目でポイントが低くなったものの、全体的には標準をクリアして総合得点で高いポイントを獲得。2位のユニチカと3位の帝人は、お問い合わせフォームの使い勝手やその他の項目の小さな減点のため、ユーザビリティの分野でポイントが低めになっている。
また、SEOについての評価のトップ5には以下の企業が名を連ねている(カッコ内の数字は得点)。
1位 ユニチカ(97.1)
2位 三菱レイヨン(94.2)
3位 クラレ(92.8)
2位 旭化成(92.8)
5位 東レ(91.3)
総合トップ10に入っている企業は80~90点の高得点をマーク。中でもユニチカは97.1という高い評価を得ている。
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