工夫次第でどんな商材も可能!? オールマイティ化するインスタマーケ
誤解その1:マーケティングにInstagramを活用できるのは、女性向けの華やかな商材だけ
――今回はInstagramのマーケティング活用に関する思い込みを解消すべく、Instagramマーケティングの支援事業を展開されているテテマーチの松重さんと三島さん、フェイスブック ジャパンでFacebookとInstagramを活用したマーケティング支援を統括されている田野崎さんにお話を聞かせていただきます。
まずは1つ目の誤解について、Instagramは化粧品やアパレルなど、女性向けの華やかな商材で活用するものだとイメージされている方が多いと思います。実際のところはどうなのでしょうか。
松重:まったくそんなことはありません。一見Instagramと親和性の低そうな商材でも、切り口次第でいくらでも展開できます。
たとえば、当社では以前マスクのプロモーションを行ったことがあります。マスクって、普通Instagramには投稿しないですよね。ご相談いただいたときは「どうしようかな……」と思いましたが、パッケージに犬がプリントされていたことから、ターゲットを犬好きに絞り「愛犬家に愛されるマスク」として売り出すことにしたのです。
具体的には、「パケわんグランプリ」というキャンペーンを開催し、専用ハッシュタグを付けて飼い犬の写真を投稿してもらうよう呼びかけました。グランプリに選ばれた写真は、その後の商品パッケージ写真として採用されます。
また、SNS上だけで盛り上がるのではなく、リアル店舗の販売スペースを確保するために店頭発売の限定パッケージも展開しました。当選発表は店頭での販売のみ。投稿者は飼い犬が掲載されているかどうか、店頭に行かないと確認できないわけです。店頭でマスクについて問い合わせる方が増え、需要があると店舗側に認知されることでスペースを確保するという流れを想定していました。
施策を展開してみると、利用者さん同士で「この店舗にありましたよ」という情報共有が生まれていることがわかりました。実際の購買にもつながったので、キャンペーンとして手ごたえを感じましたね。