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Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3,300万を突破【プレス向けセッション開催】

 Instagramは2019年6月7日、ショッピング機能のアップデートや国内企業の利用動向について説明するプレス向けセッションを開催した。

国内月間アクティブアカウント数が3,300万を突破

フェイスブック ジャパン株式会社 代表取締役 長谷川 晋氏
フェイスブック ジャパン株式会社 代表取締役 長谷川 晋氏

 はじめにフェイスブック ジャパン 代表取締役の長谷川 晋氏が、Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3,300万を突破したと発表。「6ヵ月前は2,900万だったことと比較すると、日本のコミュニティが急速に拡大していることが伝わると思います」と手ごたえを示し、今後もショッピング機能を含めたサービスの拡充を通じて、企業の売り上げ向上やブランド構築を支援していくと述べた。

フェイスブック ジャパン株式会社 クライアントソリューションズマネージャー リード 丸山 祐子氏
フェイスブック ジャパン株式会社 クライアントソリューションズマネージャー リード 丸山 祐子氏

 次に同社の丸山 祐子氏が、ショッピング機能の動向を紹介した。丸山氏は、購買行動におけるInstagramの役割の変化について「商品やサービスの発見に留まらず、比較検討にも使われるようになっています」と解説。また、日本はショッピング機能の利用が世界で最もアクティブな国の一つであることを明かした。

 ローンチ当時のショッピング機能は、画像にタグ付けを行うというシンプルなものだったが、現在はストーリーや動画といったフォーマットにも対応し、ディスカバリー機能によるリーチ拡大も可能になっている。

 また丸山氏は、米国の一部で試験運用されている二つの新機能を紹介した。

・チェックアウト機能でアプリ内決済が実現
ユーザーはタグ付けされた投稿をクリックすると商品詳細を閲覧することが可能で、さらに「Checkout on Instagram」のボタンをクリックすると決済も行える。

・企業だけでなくクリエイターもショッピングタグを利用可能に
クリエイターは、身に着けている商品にタグ付けを行うことができる。ユーザーはタグから商品詳細に遷移し、決済までをシームレスに実行。現在は米国のユーザーが対象。

 二つの機能は日本を含めたグローバルへも展開される予定だ(時期は未定)。

ショッピング機能を導入したボタニスト「ECサイトへの流入が7倍に」

左から、株式会社I-ne ブランディング事業部 本部長 今井 新氏 株式会社newn COHINA ディレクター 清水 葵氏 BASE株式会社 執行役員 BASEプロダクトマネージャー 神宮司 誠仁氏
左から、株式会社I-ne ブランディング事業部 本部長 今井 新氏
株式会社newn COHINA ディレクター 清水 葵氏
BASE株式会社 執行役員 BASEプロダクトマネージャー 神宮司 誠仁氏

 後半のパネルディスカッションでは「ショッピング機能でビジネスを伸ばす方法」をテーマに、化粧品ブランド「BOTANIST」を展開するI-neの今井氏、女性向けアパレルブランド「COHINA」のディレクターを務めるnewnの清水氏、ECショップ作成サービス「BASE」などを提供するBASEの神宮司氏が議論を交わした。

 「BOTANIST」はテスト運用時からショッピング機能を活用している。今井氏はショッピング機能を導入した背景に、Instagramは認知拡大に貢献する一方、購入に直結しづらい課題があったと述べた。

 「ショッピング機能の導入後は、ECサイトへの流入が7倍に増加しました。また、ショッピング機能を介して購入した人のLTVは、他と比べて3倍になっています。ブランドに共感して買っていただけていることが理由ではないでしょうか」(今井氏)

 清水氏もショッピング機能の導入前、アパレル特有の課題を抱えていた。

 「アパレルブランドではアイテムの種類が増えるにしたがって、お客様が商品を探すのが難しくなってしまいます。ショッピング機能の導入前はプロフィールやサイト上から探すしか方法がなく、特定のアイテムにリーチできる機能の必要性を感じていました」(清水氏)

 現在はECサイトへの流入の10%をショッピング機能が占めており、ショッピング機能のCVRはストーリーやURLなどと比べて130%高いという。清水氏は、Instagramで商品理解を深めた上で、購入までをスムーズに行えることが強みであると分析している。

 さらに「COHINA」では、ショッピング機能のタグ付けによってユーザー体験も改善されたそうだ。

 「コーディネートを投稿したときに、メインではないアイテムについて『ブランドや商品名を教えてほしい』というご質問が多く寄せられていました。個別にタグ付けすることで、そうしたお問い合わせを減らすことができています」(清水氏)

Instagramを通じたコミュニケーションは商品開発にも発展

 パネルディスカッションでは、より幅広いInstagramの活用例についても議論された。神宮司氏は、リアル店舗をもっていない企業の工夫として「アンケートやライブ機能を最大限活用して、お客様とのコミュニケーションを図っています」と明かした。

 これに対し今井氏は「アンケートでお客様の声を聴き、それを活かして入浴剤を作っています」とし、清水氏も「ライブ配信でどんな商品が欲しいとか困っていることを聞いていますね。商品のネーミングをストーリーの投票で決めたこともあります」と自社の取り組みを紹介した。

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MarkeZine(マーケジン)
2019/06/10 11:30 https://markezine.jp/article/detail/31257

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