NTTデータ経営研究所は、「Sports-Tech&Business Lab(以下、STBL)」の活動の一環として、追手門学院大学の上林研究室およびウフルと共同で、IoTを活用したスポーツ観戦における楽しさ・エンゲージメントの可視化に向けた実証実験を実施した。
STBLは、デジタル化時代におけるスポーツビジネスの創造および地域や異業種と連携したスポーツビジネスエコシステムの構築を目的に、産官学連携のビジネスコンソーシアムとして2018年3月に設立された。
同実験は2018年10月から「アリーナ立川立飛」において実施。プロバスケットボールチーム「アルバルク東京」のホームゲーム開催時に、アリーナ観客席に環境調査センサーを設置し、タイムアウトなどを含む試合観戦中の観客の反応データを収集した。
同実験では、IoTセンサーを通じて観戦者の状況を調査することに成功。観客席のエリア別の音声データを収集・解析し、各観戦者が接している観戦環境の差を定量的に確認した。
また同実験では、試合の撮影映像を活用し、観戦環境の変化と試合の状況との関係についても分析を実施している。これにより、魅力的なゲームシーンやゲーム演出の特定が可能になる。
STBLは今後、設置するセンサーの種類を増やしてデータの取得対象を観客の脳波、表情、姿勢、動作などへ拡げるとともに、センサーで取得した客観データと、インタビュー調査・アンケート調査による主観データの相関を調査し、研究の精度を高めていく。
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