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イベントレポート

プロデューサーが広告目線で語る、今話題のアイドル「BiSH」が人気になった理由

話題になる屋外広告を連発

 続いて紹介されたのは、これまでに行ってきた屋外広告の事例だ。たとえば、2019年4月には渋谷駅の地下コンコースの壁面で「#BiSHアメトムチ巨大広告」を実施。Apple Music限定で配信になる新曲4曲が収録されたミニアルバム「STiCKS」を記念して行われたもので、巨大ビジュアルの広告に新曲4曲のうち1曲の入った「CD紙ジャケ」を2,000枚貼り付けた。

 1人4枚までの制限があったにもかかわらず、瞬く間にCD紙ジャケは剥がされていき、行列ができたくらい好評だったという。また、広告や盛り上がっている模様をSNSで拡散する人も多数現れ、広告としてのインパクトも大きかった。

 また2018年6月、渋谷109のシリンダーに出した「謝罪広告」も屋外広告の事例として挙げた。同時期に芸能関係のスキャンダルが多いと感じていた渡辺氏は「(何か問題を起こす前に)先に謝っておけば、もしかしたら許してもらえるのではないか」と発想しBiSHをはじめとしたアイドルが所属するWACKとして謝罪する広告を出稿。

左が109の謝罪広告、右が謝罪本
左が109の謝罪広告、右が謝罪本

 渋谷周辺でWACK所属のメンバーが「謝罪本」と呼ばれるものをゲリラ配布したことでも、大きな話題となった。

 これらの広告を出稿するにもかなりの予算がかかりそうだが、それに対し渡辺氏は「私が社長なので湯水のように使ってしまう」とした。しかし、その金額に見合う話題化、広告効果が得られているのではないだろうか。

今後は東京ドームのライブを目指す

 最後にサッシャ氏は渡辺氏に今後の展望について聞いた。すると、BiSHがメジャーデビュー時に掲げた目標である「東京ドームでライブをすること」を目指すという。

 「最初は1,000人にも満たないライブハウスでやっていたんですけど、東京ドームが射程圏内に入ってきたと思います。絶対に目標としてやらないといけないところで、到達しなければ海外展開などもできない。今後もBiSHが夢みたいな目標をつかんでいけるよう頑張ります」(渡辺氏)

 セッションの中で「幕張は通過点」とした渡辺氏は、屋外広告ひとつとっても話題化するのが難しい中、様々な手段で話題を作りBiSHの人気を支えてきた。今後もBiSHをはじめとしたWACK所属のアイドルに関する広告・宣伝には注目したい。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2019/08/01 07:00 https://markezine.jp/article/detail/31655

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