AI搭載アドフラウド対策ツール「SpiderAF」を提供するPhybbit(フィビット)は、SpiderAFで解析した約4,551億6,066万のデータ結果を基に、「アドフラウド調査レポート2019年7月」を公開した(調査期間:2019年1月1日~2019年6月30日)。
アドフラウドは2025年までに約5兆4,188億円に増加
世界広告主連盟WFA(World Federation of Advertisers)の最新報告によると、アドフラウドは、2025年までにおよそ500億ドル(約5兆4,188億円)に増加すると予測されている。
デジタルメディアに対する世界の投資総額は、4,000億ドルから5,000億ドル(43兆円から54兆円)の範囲内に収まると予測され、その内の約10%をアドフラウドが占めるシナリオとして概算されている。しかし、実際のアドフラウドの割合はさらに多く、この予想を大きく上回る深刻な問題であることも指摘している。
アドフラウドは反社会的勢力の二番目に大きな収入源に
また10年以内にアドフラウドは、コカインやアヘンといった薬物に次いで、反社会的勢力の二番目に大きな収入源となることも予測されている。
Phybbitは、アドフラウドは世界で蔓延している犯罪問題と同等の収益性があるにもかかわらず、断ち切る特効薬が存在しないことを指摘。インターネット広告業界全体で行動を変えていく必要があるとしている。同社は今後、アドフラウドへの適切な理解を広め、業界の健全化を進めるべく、精度の高いアドフラウド対策の研究を進めていく。
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