SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

定期誌「MarkeZine」

第68号(2021年8月号)
特集「ブランドの魅力が伝わる、戦略的な顧客接点」

定期誌購読者なら
誌面がウェブでも読めます

イベントレポート

リタゲ偏重から脱却した、最先端の広告予算最適化戦略とは?ヤフーの分析チームによる検証結果を公開

 2019年10月11日(金)、ヤフーは広告運用担当者向けコミュニティのオフラインイベントを開催。デジタル広告の長年の課題でもある「リターゲティング広告偏重からの脱却」がテーマに取り上げられた。イベントの様子を特別公開する。

リタゲ偏重から脱却した、最先端の広告予算最適化戦略

 ヤフーは、2019年度より、広告をはじめとする「Yahoo!マーケティングソリューション」を運用する現場担当者、マネージャー層に向けたイベントを開催している。10月11日に開催された第3回目のイベントでは、「脱リタゲが効果的?ヤフーの分析チームが検証した最先端の広告予算の最適化戦略とは」というテーマが掲げられた。

 効果は高いけれども、リターゲティング広告への偏重傾向は、日本のデジタル広告の長年の課題だ。同時に、グローバルでのGDPR(General Data Protection Regulation/一般データ保護規則)やApple社のITP(Intelligent Tracking Prevention)をはじめ、広告配信における個人情報の取り扱い規制が厳格化している。

 このような背景もあり、将来的にリターゲティングという配信手法に依存せずに、新たな手法でビジネス成果を出していくことは、運用担当者や事業主にとって重要な課題だ。そこから脱却するために、リターゲティング広告の真の効果を探求し、次の一手を示す取り組みが始まった。

ヤフー株式会社 マーケティングソリューションズ統括本部
プロダクトエバンジェリスト 酒向 海(さこう・かい)氏

 「弊社の分析チームの協力のもと、リターゲティング広告の真の効果を測定し、その結果を踏まえて限られた予算の中で売上やCV獲得数を増やす方法を探った。検証の結果、ある一定の見解が得られたので、今日はそれを共有したい」(酒向氏)

 従来、日本のWebマーケティングはユーザーのロイヤルティを高めて、ロイヤルユーザーの関与度をより高めていく手法がメインだった。しかし昨今は、「ダブルジョパティの法則が注目されている」と酒向氏は指摘する。

 ダブルジョパディの法則は、市場でのマーケットシェアを高めることで、同時に購買頻度などのロイヤルティを高め、離反率を改善できるという新しい理論のこと。既存のロイヤルカスタマー向けの施策とは異なる。

出典:『ブランディングの科学 誰も知らないマーケティングの法則11』
(バイロン・シャープ著、2018年7月 朝日新聞出版)

 たとえば上図(表2-2)は、イギリスの粉末洗剤ブランドの例。グラフから、市場占有率(マーケットシェア)と購買頻度が正比例の関係にあることがわかる。これはつまり、マーケットシェアが向上すると、購買頻度を表すロイヤルティも向上することを示している。

出典:『ブランディングの科学 誰も知らないマーケティングの法則11』
(バイロン・シャープ著、2018年7月 朝日新聞出版)

 また、大規模ブランドと小規模ブランドの顧客離反率を検証したのが上図(図3-1)だ。たとえば同じブランドの中で100人の顧客がブランドスイッチをしたとする。同じ100人でも、大規模ブランドからみた100名と、小規模ブランドからみた100名だと、小規模ブランドにおいて離反率が高くなる。つまり、マーケットシェアを高めることで、離反率を改善できるということだ。

 「従来の指名配信やリターゲティングをはじめとした、ロイヤルカスタマー向けの施策は非常に重要で、それ自体は続けたほうがいい。ただ、従来のロイヤリティの高い消費者のみをターゲットとした手法だけでなく、ダブルジョパディの法則やGDPRなどの世の中の動きを押さえて、ライトユーザーや新規顧客を多く囲い込み、マーケットシェアを高める手法にシフトチェンジしていく必要がある」(酒向氏)

 そして酒向氏は、下記の仮説を提示。自社の分析チームと連携し、リターゲティングの本当の意味での広告効果を知った上で、適切な予算プランニングを実現し、限られた予算の中でより多くのコンバージョンや売上貢献ができるという仮説を持ち、検証に挑んだ。

●一度サイトに訪問したユーザーは、広告を配信しなくても、その後自然に再訪してコンバージョンする可能性が高いのではないか?
●リターゲティング広告を配信しなくともコンバージョンしたであろう人の数を除くと、純粋なリターゲティングによる効果を明らかにすることができるのではないか?

 上記の仮説にもとづき、今回はミクロ・マクロの両側面から、2つの分析を行った。

1、金融業界から見るコンバージョン数の真実
2、リターゲティング による本当のコンバージョン数はどのくらい?

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
翌日以降のリタゲ獲得は半数以下/金融業界におけるCV数の真実

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
イベントレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2019/10/23 09:00 https://markezine.jp/article/detail/32196

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング