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検索における消費者アクションが前年比17%増加/月別にみる検索行動の特徴は?【Yext調査】

 Yext(イエクスト)は、消費者の過去1年間の検索行動に関する調査を実施した。今回の調査は、米国40万拠点を超える店舗のYext顧客データを基に実施したもの。消費者が年間を通じていつ、どんなタイミングで何を検索し、クリックする傾向にあるかが明らかとなった。

検索行動は17%増加 レビューの件数、回答数も増える

  Google検索での電話や経路案内、ウェブサイトのクリックといった「検索における消費者アクション」は過去1年で17%増加した。

 一方で、企業に対する消費者のレビュー(口コミ)の件数も増えている。店舗、拠点別のレビュー数は1年間で27%も増加した。

 実際に、最もレビューが急増している業界である金融サービスでは拠点当たりのレビュー数が91%増加。また、レビューの重要性に対する企業側の認識も高まり、レビューへの回答数も前年比47%増加している。

あなたの業界は、いつ検索されている? 月別にみる検索行動

 同社は年間を通じ、消費者が様々な業種の企業のGoogle検索上でクリック(アクション)したタイミングの分析を行った。その結果、以下の傾向が明らかとなった。

・1月 健康な1年に向け医療機関の検索が増加

 風邪とインフルエンザの流行がピークに達するこの時期、年明けは医療機関の受診と共に始まる。1月における医療機関のGoogle検索上のクリック数は前月比で17%増加した。

・2月 家計を考える時期 金融サービス機関

 2月と3月は税務申告の真っ只中。検索からもその傾向が見て取れる。検索する消費者の金融サービス機関とのエンゲージメントは年間平均に比べて最大で11%増加した。

・3月 家探しのために不動産業界の検索が増加

 3月は、新居で新しいスタートを切りたい消費者が不動産業者を探し始める季節。2月から5月にかけ、不動産業界のGoogle検索上でのクリック数は平均22%増加した。各種調査にもある通り、春は家探しや売却が活発になるシーズンのようだ。

・4月 通信会社へのアクセスが減少

 秋から見られるスマートフォン最新モデルへの乗り換えの波も4月までには一段落し、この月には、検索での電話会社や通信サービスプロバイダーのGoogle検索上でのクリック数が前月比14%減少した。

・5月 夏に向けた車のメンテナンス

 5月は、消費者がメモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)のセールの機会を利用し、夏に向けて車のメンテナンスを考える季節。自動車サービスのGoogle検索上でのクリック数が年間平均に対して平均で18%増加した。

・6月~7月 遊びやエンタメ関連、旅行の検索が急増

 夏期には、劇場、スポーツ会場、ナイトライフを始め、遊びやエンターテインメント関連のGoogle検索が急増。年間平均に対して7月のクリック数は平均で35%増加した。また、この時期には、夏の旅行需要を反映してホテルのGoogle検索上でのクリック数も最大で年間平均に対して20%増加した。

・8月 学生の必需品や教育サービスの検索が増加

 学校の新年度が間もなく始まる8月は、保護者や生徒・学生が洋服、学用品やその他の必需品の購入に加え、朝の送迎に備えて車のメンテナンスにも気を配る季節。店舗のGoogle検索上でのクリック数は年間平均に比べ18%も急増した。

 また、家庭教師や図書館などの教育サービスへのクリック数も同様に18%増加。自動車サービスのGoogle検索上でのクリック数は年間平均比で21%増に達した。

・9月 遊び、エンタメ関連の検索が減少

 休暇が終わり、学校や職場へと戻るこの季節、遊びやエンターテインメント関連の9月のクリック数は大幅に減少(年間平均比18%減)し、11月には年間平均比25%減へと落ち込んだ。

・10月 学校の成績を考え教育系の検索が再び上昇

 10月までに新学年が本格的に始まり、成績を再び真剣に考える季節に。家庭教師などの教育サービスの検索が増加する。教育カテゴリーのGoogle検索上でのクリック数は9月比およそ10%も増加した。

・11月 レストランの検索が減少

 感謝祭の月は、家での食事が増えるタイミング。レストランのGoogle検索上でのクリック数は年間平均に対して13%減となった。

・12月 年末年始は家 ホテルの検索減少

 12月は、宿泊施設の利用よりも家で家族とホリデーシーズンを祝いたい傾向が強まる。この月を通し、ホテルのGoogle検索上でのクリック数は年間平均比で26%減と低い水準にとどまった。

・12月~1月 プレゼントとショッピングの季節

 12月になるとプレゼント購入も本格化。小売関連のGoogle検索上でのクリック数は年間平均比11%増の水準となった。

 年末年始のショッピングシーズンが1月に終わると、消費者が散財に一息つき、貯蓄に目を向ける中、こうしたクリック数は前月比平均およそ25%減となった。

【調査概要】
調査主体:Yext
調査期間:2018年8月~2019年8月
調査対象:米国の40万拠点のYext顧客データ
調査方法:消費者が様々な業種の企業サイトをGoogle検索上でクリック(アクション)したタイミングの分析

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

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MarkeZine(マーケジン)
2019/12/17 15:15 https://markezine.jp/article/detail/32618

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