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無料で開業! はじめてのドロップシッピング入門

【最終回】 どうなるドロップシッピング? 今後の展望を読む


BtoC→BtoB活用

 現状から言えば、ドロップシッピング利用のその殆どはBtoCとなっていますが、海外情勢や日本版ドロップシッピングのモデルを見る限りBtoBのシェア獲得は確実に伸長することになるかと思います。但し、ドロップシッピングは基本的には商品販売、つまるところ物販に関するものが多いので、BtoB・BtoCともに物販系におけるシェアに限定されるという所が注意点になります。

 とはいっても、「海外製品をマッシュアップして別の良品を作ってしまう(気づいたときには別モノ)」というのが日本人の特徴ですから、今後は、ドロップシッピングでも物販系以外に動画や音声といったコンテンツや、はたまた想像もつかないようなものをドロップシッピング商材として流通させる可能性も無きにしもあらずといったところでしょう。

モバイルでの活用

 あとは、モバイルコマース…これは今後の業界変動においてマストなものでしょう。モバイルコマースとは、端的に言ってしまえば、「携帯電話を使ったブラウジングでの商品取引」なわけですが、とにかく、この携帯電話を使ったECの伸びが著しいです。(モバイルコマースの市場予測は下図)

 皆さんの中にもご利用になられた方もいらっしゃるかと思いますが、「girls Walker.com」や「ネットプライス」といった販売媒体はモバイルコマースの先頭を間違いなく走っています。

 私自身も、ネットプライスなどで“ついつい”買い物をしてしまうことがあるのですが、その要因はなんといっても、

  • 手軽さ
  • 情報の早さ(新しさ)
  • 滞在させる時間の長さ

 この3点につきると思います。

 ドロップシッピングにおいても、携帯電話というツールの手軽さ、商品情報の早さ・新しさ、滞在させる時間の長さ…この3点を極められれば、爆発的に流通額が増えることになるのは確実でしょう。(滞在させる時間の長さは、最近ではPVの多さよりも価値のあるものとして捉えられはじめています。これはモバイルに限らずPCでも重要になりつつあります。参考記事:ページビューではWeb2.0時代のサイトを正しく評価できない―米ネットレイティングスが「滞在時間」を重視

 ちなみに、1ページ目の図Aには「電子商取引化率」というものも併せて掲載していますが、日本の電子商取引化率はBtoBは20.6%、BtoCにおいては1.6%という低さだったりします。とにもかくにも、EC業界ひいてはドロップシッピングの“伸び“というものは、日本の電子商取引化率の上昇が大きく影響することは言うまでもありません。

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海外動向と日本版DSの未来を予測

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この記事の著者

池永 尚史(イケナガ ヒサシ)

 

1979年生まれ。CGMブログ・メディアを展開するベンチャー企業、インターネットサービス系企業を経て独立。2010年3月より株式会社ノイズ代表取締役。

 

■ 著書
・ 稼ぐアフィリエイターはブログが違う!(技術評論社刊)
・  ドロップシッピングス...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2008/09/22 09:26 https://markezine.jp/article/detail/3294

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