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コロナ禍で戦うBtoBマーケターの挑戦

ある日突然、オフラインイベントが開催不可に。コロナ禍で戦うBtoBマーケターの挑戦【イベント企画編】

 ある日、BtoBマーケターにとって新規顧客と出会う貴重な機会である「オフラインイベント」が開催不可となりました。残念ながら、この状況に終わりはまだ見えません。こうした状況を受け、ウェビナーへと切り替える企業も増えています。しかし、“ウェビナーならではの課題”も耳にするようになりました。本連載では、いち早くウェビナー開催へと舵を切ったヤプリの島袋さんに、「イベント企画・集客」「本番」「終了後の施策」のそれぞれにおいて、実践法と、そこから見えてきたポイントについて解説していただきます。

2020年1月35件、2月412件、3月772件

 こちら、なんの数字でしょう。弊社社内チャットツール「Slack」にて「コロナ」という単語が投稿された数です。

 一番初めに共有されたのは、中国出身のスタッフによるコメントで、2020年1月27日のことでした(社内での「実際の会話」ではもう少し早いタイミングで話題になっていたかもしれませんが、Slackに記録が残っているものとしてはこちらが最初でした)。

その時のslackのスクリーンショット。「国内」というのは「中国」のことです。
その時のSlackのスクリーンショット。「国内」というのは「中国」のことです。

 この時期を境に、ビジネスにおいて過去経験のない転換期を迎えていることは、説明不要かと思います。今回、このような環境下、「BtoBマーケティングにどのような変化があったか」について、MarkeZine編集部からお声がけいただきまして、「私たちが取り組んだ、かつ、取り組んでいる現在進行形のBtoBマーケティング」について、以下のテーマを3回に亘ってお伝えしていきます。

第1回:イベント企画・集客編
第2回:本番編
第3回:終了後の施策編

 初回は、「イベント企画・集客編」です。

ヤプリのBtoBマーケティング

 自己紹介が遅れましたが、私はヤプリという「自社アプリの開発・運用」を支援するスタートアップ企業でマーケティングなどを担当しています。「BtoBマーケティング」ということで昨今話題になっているのが『THE MODEL』型のマーケティング手法です。ヤプリもこちらのエッセンスを取り入れて組織作りなどを行っております。

『THE MODEL(MarkeZine BOOKS)マーケティング・インサイドセールス・営業・カスタマーサクセスの共業プロセス』福田康隆(著)
『THE MODEL(MarkeZine BOOKS)マーケティング・インサイドセールス・営業・カスタマーサクセスの共業プロセス』
福田康隆(著)

 ヤプリでは、今年1月よりマーケティングスタッフの拡充もあり、「オンライン+マス」と「オフライン」チームに分かれてマーケティングを行っていました。私は「オフライン」のチームに所属し、展示会やセミナーなどの企画・運営をサポートする職務に就いています。

 具体的には、お台場や幕張メッセで開催されるBtoB商談会のブース出展・運営サポートや、マーケティングセミナー「MarkeZine Day」の講演を担当したりしています。

ヤプリの展示会パースイメージ
ヤプリの展示会パースイメージ

 ここでお気づきかと思いますが、「オフラインチーム」本業の場でである「オフライン」イベントが、2月中旬を境目に、政府や自治体の自粛要請よりも前に、主催者側の判断により、ほぼ延期や中止となっていったのでした。

 BtoBマーケティングの最大のミッションは、将来の見込み顧客層を増やすことです。「リード」と呼ばれる今後サービスを導入いただけそうな企業担当者様と数多くコネクトすることです。リアルの場で行われる展示会やセミナーは、非常に多くの方々と出会えるセレンディピティに溢れた貴重な機会です。弊社のような業界認知度のないスタートアップベンチャーにとっては、新規顧客と出会うための生命線ともいえるチャネルです。

 今回その施策が一斉になくなり、ヤプリのオフラインマーケティングチームは、チーム設立と同時に、ピンチを迎えることとなったのです。

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この記事の著者

島袋 孝一(シマブクロ コウイチ)

株式会社ヤプリ マーケティングスペシャリスト

2004年商業ディベロッパー「株式会社パルコ」入社。店舗リーシング・販促宣伝、経営企画室を経て、 2013年よりデジタルマーケティングに従事。 2016年総合飲料メーカー「キリン株式会社」に入社。グループを横断するデジタルマーケティング部に所属。 LINE公...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2020/04/23 09:00 https://markezine.jp/article/detail/33230

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