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芸能人YouTubeチャンネルを30以上開設したプロデューサーが教える、企業広告への活用術最前線

「タレントのYouTubeチャンネル」と企業はどうコラボすべき? チャンネルコンセプトマップも公開

黎明期だからこそ、トライ&エラーでチャンスが生まれる

 多くの人々が日常的に視聴するプラットフォームに成長したYouTubeは、今後もさらに私たちの生活に浸透していくと考えられます。一方のマスメディアも急激に衰退することはなく、大きな影響力を持つチャネルとして長期にわたって存在していくでしょう。

 情報発信に有効なチャネルが増加したことで、タレント・アーティストは、チャネルごとに最適なコンテンツを制作する準備を始めています。それに合わせて、広告主もタレント・アーティストのYouTubeチャンネルを活用した、新たな広告手法を試す時期に入ってきました。

 まだ黎明期であるからこそ、比較的安価に出稿でき、トライ&エラーを繰り返すことで早期に知見を貯め込めるメリットがあるのです。

 YouTubeチャンネルのタイアップ広告市場全体を見渡すと、およそ5割以上を「ゲーム」が占めています。その他に多いのが、飲料、化粧品、食品などの「日用品」。タレント・アーティストのYouTubeチャンネルとのタイアップでは、広告主がマス施策の1つとして捉えていることもあり、「ゲーム」よりも「日用品」が多い傾向があります。

YouTubeタイアップで置くべき重要指標とは?

 YouTubeタイアップの評価指標は曖昧になりがちです。視聴回数や商材によっては「CV数」をKPIとして設定するケースがあります。

 ただ、YouTubeタイアップはブランディング施策としての活用が効果的であるため、「ターゲットリーチ単価」や「ブランドリフト単価」の結果をKPIとして設定することをおすすめしています。チャンネル別での効果比較はもちろん、テレビや雑誌に出稿した広告との比較もできるため、キャンペーンを振り返り、次回出稿時の成果を上げやすくなることも大きな利点です。

 今後、タレント・アーティストのYouTubeチャンネルがさらに増加することで、広告主の多様な商材に最適なチャンネルが生まれてくるはず。しかし、チャンネル数が増えるほど、誰に依頼すればよいのか判断が難しくなります。前述したように、タレント・アーティストの従来のファン層と、YouTube上のファン層が乖離している場合もあるためです。

 商材に最適なチャンネルを選べたとしても、YouTubeというプラットフォームを理解せず、チャンネルコンセプトに沿わないコンテンツを制作したのでは、タイアップ広告として十分な効果を見込めません。

 チャンネルコンセプトに関しては前述の通りです。それに加えて、YouTubeの仕組みを把握した上で企画を立てる必要があります。たとえば、ユーザーの8割以上がYouTubeのアルゴリズムによるおすすめ動画を視聴している、という調査結果があります。そうしたデータやトレンドに基づいて、企画、動画構成、タイトル・サムネイル作成などをすることが重要なのです。

出典:Pew Research Center
出典:Pew Research Center

 FIREBUGでは、様々なタレント・アーティストのYouTubeチャンネル運用を通して知見を貯め、より効果的なコンテンツを制作するために日々改善を繰り返しています。YouTubeタイアップ広告市場の拡大に先駆けて、タレント・アーティスト、芸能事務所、そして多くの広告主の皆さまに、今後も様々な情報をお届けできればと思っています。

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この記事の著者

長塚 真央(ナガツカ マオ)

株式会社FIREBUG YouTubeメディア事業グロース責任者兼プロダクトマネージャー

 担当チャンネルの登録者数を3ヵ月で5倍成長させるなどの実績を残し、現在は企画立案やデータ分析を、チャンネルを横断して統括。前職の大手インターネット広告代理店にて、営業マネージャーとして年間数十億規模の広告主を専属担当していたことから、自社の広告商品の設計にも携わっている。

 好きなYouTubeチャンネルはほんだのばいく、ジュニア小籔フ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2020/07/31 09:00 https://markezine.jp/article/detail/33895

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