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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

芸能人YouTubeチャンネルを30以上開設したプロデューサーが教える、企業広告への活用術最前線

「タレントのYouTubeチャンネル」と企業はどうコラボすべき? チャンネルコンセプトマップも公開

一般的なYouTubeクリエイターより高い効果が見込める可能性も

 YouTubeやInstagramなどユーザー投稿型のプラットフォームが発達したことで、生活者の購買行動が変化しました。日常生活のルーティンの中で、各種プラットフォームを通じて新たな商品を発見し、商品情報を検索。その後購入するというプロセスが増えてきています。

 その際に情報源となりやすいのが、身近な人や著名人、好きなタレント・アーティストなど、発信する情報に信頼の置ける人です。広告主のニーズとしても「影響力がある人から発信をしてほしい」というご相談は多く、SNSを中心にタレントを活用したインフルエンサーマーケティングを実施するケースが多く見られます。

 こうした依頼に対して、タレント・アーティストのYouTubeチャンネルとのタイアップはとても有効です。広告主のニーズを満たした上で、「動画」というリッチなフォーマットを活かした効果的な訴求ができると考えています。

 なお、YouTubeのタイアップ動画はいわゆる「ストック型コンテンツ」であるため、チャンネルコンセプトに沿ったコンテンツを制作することで、ターゲット層に継続的にリーチできることも大きな利点です。

 テレビよりもYouTubeを視聴している若年層のみをターゲットとする場合には、一般的なYouTubeクリエイターの起用も選択肢に挙がります。しかし、タレント・アーティストのYouTubeチャンネルは前述の通り、マスメディアでの活動で多くのファンを抱えている分、20代後半~50代以降の視聴者比率が高く、幅広いターゲットに安価にリーチすることが可能です。

 また、後述するように、商材のターゲットによってはタレント・アーティストのYouTubeチャンネルのほうがより高い効果を発揮できる可能性があります。

 FIREBUGでは過去に、利用意向のブランドリフトをKPIに据えたアプリプロモーションにおいて、一般的なYouTubeクリエイター、タレントのYouTubeチャンネルの双方を起用してコンテンツを制作しました。その結果、チャンネル登録者数は前者のほうが上回っていたものの、チャンネル別のKPIの達成率は後者が1.5倍高く、また実際のインストール数も1.2倍高い数値が得られました。

 これはあくまでも良好な結果が得られたプロモーションの一例ですが、今後こうした事例が積み重なることで、タレント・アーティストのYouTubeチャンネルは広告出稿先としてより注目されていくと思います。

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黎明期だからこそ、トライ&エラーでチャンスが生まれる

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この記事の著者

長塚 真央(ナガツカ マオ)

株式会社FIREBUG YouTubeメディア事業グロース責任者兼プロダクトマネージャー

 担当チャンネルの登録者数を3ヵ月で5倍成長させるなどの実績を残し、現在は企画立案やデータ分析を、チャンネルを横断して統括。前職の大手インターネット広告代理店にて、営業マネージャーとして年間数十億規模の広告主を専属担当していたことから、自社の広告商品の設計にも携わっている。

 好きなYouTubeチャンネルはほんだのばいく、ジュニア小籔フ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2020/07/31 09:00 https://markezine.jp/article/detail/33895

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