凸版印刷は、メーカーとサプライヤー間の電話・メール・FAXなどで行われる調達業務をクラウドで一元化できる、企業間調達支援プラットフォーム「SDNECT」 (Supply and Demand conNECT)を開発、販売を開始した。
製造現場のデジタル変革は、競争力向上の手段として注目されている。特に企業間取引(EDI)では、注文と同時に詳細な調整や例外処理の業務が発生しており、その際に電話やFAXなどが併用されているのが現状だ。様々なシステムが開発されているが、業種や業態によって使用している帳票が異なるためにカスタマイズが必要な場合が多い。
しかし、同社が開発した「SDNECT」は注文を伝えると同時に双方向コミュニケーションを簡単に行えるようにした。
具体的には、企業間取り引きにおいて必要な注文情報をデジタル化して管理できる「Digitalization機能」、調整業務などをチャットで行える「Communication機能」、取り引きデータの一元管理によりデータ分析を可能にする「Analysis機能」の3つの機能を備え、業務効率化を実現。同社が製造業として長年培ってきた調達業務の実績とノウハウをデジタル化したことにより、ユーザビリティに優れ基幹システムとの接続が容易で導入しやすいことが特徴である。
同社は、製造現場のデジタル化を支援する「NAVINECTクラウド」も提供している。今回開発した「SDNECT」の提供により、幅広い業界・業種での資材調達から製造工程におけるデジタル化の支援が可能となった。
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