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withコロナ時代の生活者ニーズを「鮮明に」捉える ヤフーが語るこれからのビッグデータ活用

「詳細なペルソナ」によりニーズの解像度を向上

 ヤフーでは、こうしたデータを企業や自治体の事業活動にも活用できるようにしたいという思いから、データソリューション事業を昨年から開始した。

 現状ヤフーのデータソリューションが提供しているのは、「DS.ANALYSIS」と「DS.INSIGHT」の2つのサービスだ。

 「DS.ANALYSIS」ではデータアナリスト、コンサルタントとチームを組むことにより、企業の課題に沿ってオーダーメイドに分析することができ、「DS.INSIGHT」ではヤフーのビッグデータをブラウザ上で調査、分析できるものとなっている。セッションでは、谷口氏がそれぞれのサービスについてさらに詳しく紹介した。

 「DS.ANALYSIS」では、Yahoo! JAPANが保有する100以上のサービスから生まれるビッグデータを活用することで、多様な分析が可能になっている。たとえば「市場・トレンド把握」、「ユーザージャーニーの精緻化」、「マーケティング効果測定」、「アイデアの抽出・スクリーニング」など、様々な用途に利用できる。

 データの活用例としては、大手小売業と行った商品開発・コミュニケーション分析の例が語られた。同社ではユーザー起点での開発の必要性、既存の調査から得られるターゲットとニーズの解像度の曖昧さ、調査手法の非効率性に課題を感じ、「DS.ANALYSIS」を活用したと言う。

 分析テーマは「体重ケア」。まずダイエットやホットヨガなど、テーマに関する特徴的な検索ワードを抽出し、その言葉の検索パターンから生活者をクラスタリング、さらに分析してクラスタ別にペルソナ把握、商品開発やコミュニケーション施策への落とし込みを進めていった。

 たとえばクラスタのひとつ「成果が出ないお悩み層」は、体重ケアをしているのに思ったより成果が出ない人や、停滞期に入っており悩んでいる人、打破するための商品や情報が欲しい人とペルソナが立てられている。

 具体的な検索ワードに、「糖質制限 痩せない 女性」など、効果が出づらくなっている様子がうかがえる検索をしている一方、トレーニングウェアなどダイエットに関するファッションについてはあまり検索されていない特徴が出ていたりする。

 実際にはこうした詳細なペルソナを10個ほど用意し、分析を深めていった。

 「分析後には、『課題であった消費者理解の度合いが深まった』『検索ワードが見えるためペルソナを具現化できた』『意外な検索ワードから商品開発の発想が広がった』という評価をいただきました。

 また、定量的なデータにより『社内認識の統一ができ、効率的に次に担うターゲットが定まった』という声もありました」(谷口氏)

「Yahoo! JAPAN DATA Conference 2020 -online- 」

11月5日・10日~12日にオンライン配信(視聴無料)、詳細はこちらから!

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「詳細なペルソナ」によりニーズの解像度を向上

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この記事の著者

畑中 杏樹(ハタナカ アズキ)

フリーランスライター。広告・マーケティング系出版社の雑誌編集を経てフリーランスに。デジタルマーケティング、広告宣伝、SP分野を中心にWebや雑誌で執筆中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2020/10/21 11:00 https://markezine.jp/article/detail/34414

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