博報堂は、若者とシニアという両極の世代の対話を通じて、企業活動における“未来解”を生み出すオンライン対話型ワークショッププログラム「両極会議」の提供を開始した。
企業のメインプレーヤーである30~40代を中心とした中間世代からは、若者やシニアのインサイト(潜在的な意識・欲求)は見えづらく、中間世代のみでこれからの市場に求められる商品やサービスのアイデアを発想することは難しくなっている。
そこで同社は、若者の意識を研究し新たな暮らしの兆しとその可能性を探求する「若者研究所」と、シニア世代の消費行動やライフタイルを研究する「新大人研」という二つの研究組織の知見とネットワークを掛け合わせて、若者とシニアの対話を通じて新しい視点やインサイトを発見するワークショッププログラム「両極会議」を開発した。
同プログラムは、企業において課題となるテーマを若者とシニアに投げかけ、両世代がテーマについてオンライン上で対話する。そこで、無意識に抱いていたお互いの考えが引き出され、新たな視点や世代間の接合点が浮かび上がってくることが期待できる。
また、若者とシニアという両極の世代の共通点や相違点を明確化し、両世代のインサイトを深く掘り下げ、分析することで、世代を問わず未来の社会に向けた新たな視点や機会を見つけていくことができる。それらの視点を、企業の実際の事業活動における“未来解”としてブラッシュアップし、具体的な新商品・サービスや事業の開発に活かしていくことが狙いだ。
【関連記事】
・博報堂、Insight Techと「社会不満HEATMAP」を開始 コロナ禍の不満を企業活動に活かす
・博報堂DYMP子会社、エコートレーディングと資本業務提携 ペット業界の新たなマーケット創出を目指す
・博報堂、三井物産とスマートシティ領域での新事業推進で連携 都市サービスを共同開発し国内外に展開
・博報堂、創造性に特化した学校「UNIVERSITY of CREATIVITY」を東京にて本格始動
・博報堂、クリエイティビティでDXを支援する専門チーム「hakuhodo DXD」を発足