セールスフォース・ドットコムは、Eコマースの注文プロセス全体をシームレスに接続し自動化する新しいソリューション、「Salesforce Order Management(注文管理)」の日本国内での提供を開始した。
同ソリューションにより、企業はショッピングから出荷までの注文サイクルの管理、受注から配送までのフルフィルメント、カスタマーサービスを統合し、顧客が望む手間のかからないショッピング体験を提供することが可能となる。
消費者は、注文後の即日配送や無料返品だけでなく、迅速で簡単なショッピング体験を求めている。しかし、こういったことは容易ではない。企業は配送業者やカスタマーサービス、財務システムなど、39以上に及ぶ異なるシステムを、古くから使っている注文管理システムに統合しながら使っているのが現状だ。こういった中では、迅速なサービスの提供は難しい。
Salesforce Lightningプラットフォームをベースに構築された同ソリューションは、最近のEコマースに求められる規模と体験のニーズに合わせ、顧客を第一に考えて設計された注文管理システムだ。リアルタイムの在庫状況、注文の更新、簡単な返品など、迅速かつ効率的でパーソナライズされた注文処理が可能となる。主な機能は以下の通り。
Order Lifecycle Management: ショッピングから出荷、配送までのエンドツーエンドの注文ライフサイクルを管理。同機能を活用することで、製品の種類、フルフィルメントの拠点、配送業者、分割または部分的な出荷などニーズに基づいて注文を簡単に処理することができる。
コマースとサービスの連携:Commerce CloudとService Cloudで各顧客を統合して閲覧でき、あらゆる購入とサービスのやり取りを一元化できる。また、注文状況の確認、キャンセル、返品、交換など、買い物客のセルフサービスオプションも提供可能だ。
Visual Order Workflows:配送、カスタマーサービス、財務システムなどのプロセスに、ドラッグ&ドロップ式のワークフローを提供。分岐ロジック、反復ループ、データ更新、外部システムへの呼び出せることにより、コードではなくクリックでシームレスな注文体験ができる。
「Salesforce Order Management(注文管理)」は、アイ・エム・ジェイ、タンバリン、電通アイソバー、フレクト、ワイヤードビーンズが導入を行う。
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