SNS広告でも動画活用が本格化
――本日は、SNS広告における動画活用をテーマに、お話をうかがいます。まずは、みなさんの自己紹介をお願いします。
青木:ママコスメの青木です。時短と美容の両方をカバーするスキンケア商品の開発・販売をしています。私は、主力商品のママコスメ・クレンジングバームのECサイトの運営、集客プロモーションなど、Webマーケティング全般が担当です。
磯山:wevnalの代表、磯山です。wevnalは、SNS広告の運用やCVR改善に特化したチャットボット「BOTCHAN」を中心に、企業のデジタルマーケティングをご支援しています。
小嶋:同じく、wevnalの小嶋です。ママコスメさんの担当営業として、Facebook/Instagram広告とLINE公式アカウントの運用をサポートしています。
鬼山:マキヤマブラザーズ代表の鬼山です。私たちは、SNSやインフィード広告に特化した動画素材のストックサービス「DeLMO(デルモ)for Advertiser」を運営しています。
――2020年は、注目を集めていた5G商用サービスがスタートし、コロナ禍において生活者のデジタルシフトが進むなど、大きな変化がありました。SNSマーケティングはどのような状況にあると捉えていますか。
磯山:wevnalでは以前から、SNSマーケティング支援に注力してきました。生活者のメディア活用は、検索エンジンやポータルサイトからSNSへシフトし、とくに若年層の間では、人のつながりによる情報収集・共有が当たり前となっています。
そしてSNSでは、趣味嗜好が細かくターゲティングできる、高度なマーケティングが可能です。各SNSのユーザー属性を考慮しながら、動画をはじめとしたリッチコンテンツを、インタラクティブ性をもって展開していくことがますます重要になっていくと考えています。
SNSはクリエイティブの更新頻度が成果に直結
小嶋:一方、既に多くの企業がSNSマーケティングに取り組んでいます。情報があふれている中で、クリエイティブで自社ブランドの優位性を見せていくことは一層大切になっています。ところが、ユーザーが広告クリエイティブを見慣れてしまう「飽き」がくるサイクルが速くなっており、中には1週間で効果が下がってしまうケースもあります。
――SNSマーケティングで実現できる接触頻度の高さやリーチは魅力的ですが、コンテンツや広告制作にスピード感が求められる難しさもあるのですね。
小嶋:はい。広告クリエイティブの違いだけで倍以上の効果が生まれることもあり、制作体制はとても重要です。刻々と変わっていくユーザーの心理状況に合わせて、訴求の仕方も改善していくことが求められています。
磯山:SNSマーケティングではセグメントやクリエイティブを変えながら施策を打ち続け、データドリブンで勝ちパターンを見つけていくのがポイントと言えます。スピード感に加えて、クリエイティブを多数用意して様々な角度から訴求していく工夫も必要になります。