博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所は、コロナ禍における生活者のメディアライフの変化とデジタルサービスの浸透状況を観測する「メディアニューノーマル調査」の3回目の結果を公開。以下、一部内容を紹介する。
買物関連のデジタルサービスは女性の利用が高い傾向に
生活関連のデジタルサービスの利用状況を見ると、男性50代の4割(41.0%)がリモートワークを実施。女性20代の約4割(36.0%)は、オンラインでコミュニケーションを楽しみながらの飲食を経験するなど、幅広い年代がデジタルサービスを利用していた。
買物関連サービスは、ネットショッピング(全体51.3%、男性46.9%、女性55.7%)、セルフレジ(全体28.4%、男性24.4%、女性32.4%) 、キャッシュレス決済(全体52.1%、男性49.5%、女性54.7%)など、女性の利用が高い傾向だった。
SNSやスマホゲームを楽しむ高齢層が増加
高齢層の“スマホ行動”が広がっている。60代の約7割(68.5%)は、スマホでニュースサイトやアプリを利用しており、過半数(51.5%)が無料動画を、約3割(27.5%)がテレビ番組をスマホで視聴。また、スマホでゲームを楽しむ60代は2割以上(22.5%)いた。60代の6割近く(56.5%)がスマホでSNSを利用しており、高齢層のスマホ行動が多様化していることがわかる。
SNSの利用状況(デバイスを問わない)を見ると、60代の6割以上(64.5%)はなんらかのSNSを利用。約4割(38.0%)は2つ以上のサービスを使っており、デジタルサービスの便利さや楽しさを享受している様子がうかがえる。
メディア発の情報の信頼性を問う若年層
10代の過半数(52.5%)は、コロナ禍でのメディア接触への変化を感じると回答。
女性10代の過半数(全体39.4%、女性10代54.0%)は、コロナ禍によって「メディアの重要性」をあらためて感じており、約8割が「メディアの伝えることの信頼性」がとても気になる(全体60.2%、女性10代76.0%)と回答した。
【調査概要】
調査地区:東京都
調査方法:ネット調査(アンケートモニターから抽出)
調査対象者:15~69歳の男女
標本構成:1,200サンプル(2019年住民基本台帳に基づき性年代でウエイトバックを実施)
調査期間: 2020年9月25日~30日
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