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リアル行動データから消費者行動の「今」を紐解く

【データ&ペルソナで理解】コロナ禍でオフィス街にどんな変化が?六本木・渋谷・品川の行動データを比較

 unerry(ウネリー)のリアル行動データプラットフォーム「Beacon Bank」のデータを基に、消費者やリアルな場所を取り巻く変化の最前線をお伝えしていく本連載。今回は「オフィス街」に焦点を当て、3つの街に勤める人の行動を、データ&ペルソナで深く理解していきます。

オフィス街での行動にどんな変化が?

 前回の記事ではコロナ禍における年代別の行動傾向を分析し、社会の変容、それにともなう価値観や行動の変化が浮き彫りとなりました。また、リモートワークの導入による働き方の変化も見て取れました。本記事では、六本木、渋谷、品川駅周辺で働く人のリアル行動データを分析することで、オフィス街の現在の姿街による違いを明らかにしていきます

 まずは、エリア別のオフィスワーカーの戻り具合についてデータ分析を行いました。感染拡大状況や政府の施策によって人の動きが流動的となる、withコロナ時代のオフィス街の出社率変化を紹介します。

出社率の変化:どの程度元に戻っているのか?

分析概要(1):エリア別出社率分析
・期間:2020年1月末~11月末
・エリア:六本木駅、渋谷駅、品川駅
・対象:20代〜50代の、各駅の駅半径1km以内に出社する人(※1)
※1:個人を特定できない、統計化された行動データから推定。

 次のグラフは週3日以上出社する人について、1月末を100%としたときの戻り幅を表したものです。

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 GWの期間とも重なりますが、緊急事態宣言を受けて4月後半から5月前半が減少のピーク、その後は緩やかに増加したり、減少したりを繰り返しています。また、全体の波形は似ていますが、エリアによって出社率が異なっていることもわかりました。

 では、そこで働く人のライフスタイルはどのように異なっているのでしょうか。「行動DNA分析」から、その実態を探っていきたいと思います。具体的には外食、ショッピング、エンタメ・レジャーに関する行動データと、それに基づくペルソナを紹介します。

【分析概要(2):行動DNA(※1)分析】
・期間:新型コロナウイルス感染拡大後(2020年4月~11月)
・エリア:六本木駅、渋谷駅、品川駅
・対象:20代~50代の、各駅の半径500m以内勤務者(※2)
・項目:行動DNA(外食傾向、ショッピング傾向、レジャー・エンタメ傾向)
※1:消費者が外出時に訪れる場所を約200の場所カテゴリに分類。行動情報を個人を特定できない状態で統計化した上で、指定した期間内で消費者が足を運ぶ割合を偏差値化したunerry独自の指標。
※2:個人を特定できない、統計化された行動データから推定。

外食:「さくっと派orこだわり派」傾向が分かれる

 まずは外食の傾向です。

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 品川駅周辺ワーカーは「カフェ」「うどん・そば」「焼き肉チェーン」「和食チェーン」によく足を運んでいることがわかります。気軽にさくっと外食をする、冒険をせずに定番をコスパよく楽しむ傾向がうかがえます。

 一方、グルメな部分が強く出ているのが六本木駅周辺ワーカーです。チェーン系の店舗には足をあまり運ばない一方で、フランス料理を代表としたレストランには頻繁に足を運んでおり、3エリアに勤める人々の中で最も食への感度が高いことがわかります。

 渋谷駅周辺ワーカーにも食にこだわる傾向が見られますが、「アジア料理」「うなぎ」「エスニック料理」といったラインアップから、ボリューム感やスタミナを重視する側面もあるようです。

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この記事の著者

星 雄大(ホシ ユウタ)

株式会社unerry/BeaconBank事業部 カスタマーサクセス。金融系システムエンジニア、クリエイティブディレクター、CDP導入コンサル・セールス組織の立上げを経て、19年unerry参画。ブランド、商業施設、メーカー、イベントなど様々な業種・業態クライアントのD X推進を牽引。オンライン・オフラインのデータ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/01/05 09:00 https://markezine.jp/article/detail/35151

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