App Annie(アップアニー)は、同社が提供するモバイル市場データ「App Annie Intelligence」における2020年1月1日〜2020年12月31日の1年間の収益・ダウンロードなどのデータを基に、全世界のアプリパブリッシャーランキングトップ52を表彰する『Top Publisher Award 2021』の結果を発表した。
中国勢のランクインが増加 1位の米国に迫る勢い
昨年に引き続き、Tencent、NetEase といったゲーム事業を主力に展開する中国企業が1位、2位を独占。また、「Homescapes」や「Gardenscapes」といった人気パズルゲームを輩出するアイルランドのPlayrixが昨年7位から大きく順位をあげ、3位にランクインした。
また、昨年のランキングと比べ、中国企業の躍進が目立つ結果に。上位52社のうち、中国企業のランクインは15社となり、昨年の11社から大幅に数を増やした。
52社のうち、約50社はゲーム事業を行うパブリッシャーとなっており、この傾向は2016年から5年間変わっていない。アプリストア全体としては、昨年より非ゲームアプリの収益割合が伸長し、およそ6割はゲームパブリッシャーの収益という結果となった。
日本からは昨年同様10社がランクイン 首位は3年連続でバンダイナムコ
アプリパブリッシャーの収益ランキング52社のうち、日本企業のトップはバンダイナムコ(6位)で、3年連続で日本企業のトップを獲得。次いで、ソニー(10位)、スクウェア・エニックス(13位)、LINE(16位)、コナミ(21位)、サイバーエージェント(25位)などゲームパブリッシャーが多くランクインしており、日本企業は合計10社がランクインを果たしている。
非ゲームではマンガ・動画・音楽・ライブ配信などが上位に
非ゲームアプリパブリッシャーの収益トップ20では、マンガアプリ、サブスクリプション型の動画ストリーミングや音楽アプリ、ライブ配信アプリなど、コロナ禍による”巣ごもり需要”を受けて、大きく飛躍したアプリを提供するパブリッシャーが上位にランクインしている。
また、ファイナンスアプリパブリッシャーのトップ20では、キャッシュレス決済を提供するパブリッシャーが上位にランクインした。
【関連記事】
・ロケーションバリュー、アプリ市場と利用動向の分析サービス「SmaRepo β版」を提供開始
・50万DL以上となるアプリの初月のDL数は約17万DL 初月のDL数の伸びが成功のカギ【ヤプリ調査】
・JR東日本リテールネットとロケーションバリューが「NewDaysアプリ」を開発 スタンプ機能を搭載
・2020年の国内モバイルアプリ市場、非オーガニックインストールは都心に集中【AppsFlyer調査】
・Reproが「洋服の青山」のOMO推進パートナーに アプリ・ウェブのマーケティング支援を開始