トレンダーズは、「インフルエンサー好感度調査」を実施した。以下、その結果の一部を紹介する。なお今回の調査ではインフルエンサーを「主にSNSでの情報発信で影響力をもっている人」と定義し、いわゆる芸能人は除外している。
20代の約5割が「好きなインフルエンサーがいる」と回答!
まず「現在、好きなインフルエンサーがいるか」を調査した。結果、「はい」と答えたのは31.5%で約3人に1人という結果に。世代別で見てみると20代で「はい」と答えたのは46.8%と半数近くにのぼった。30代では29.2%、40代では23.3%となった。
また「好感を抱くインフルエンサーが、最も多いと感じるSNS」について尋ねたところ、Instagramが57.2%で最も多かった。その後、YouTube(26.5%)、Twitter(11.4%)、TikTok(3.6%)、ブログ(1.2%)と続いた。
20代はインフルエンサーの「タレント性」を重視
次に「SNSで好感を抱くインフルエンサーの条件」について調べた。回答は、1位「表現方法が魅力的(言葉づかい、画像加工、イラストなど)」(63.3%)、2位「専門知識やノウハウを伝えてくれる」(45.2%)、3位「憧れの姿や世界を見せてくれる」(42.2%)、4位「飾らない素のキャラクターが伝わる」(41.6%)、5位「自分と似た感覚をもっている」(32.5%)が上位となった。フォロワーの多さといった上辺の情報よりも「どんな投稿をしているか」といった中身が重要視されているようだ。
世代別に見てみると、「憧れの姿や世界を見せてくれる」の項目については、20代が60.6%、30代が24.0%、40代が36.0%と、20代の数字が大きくなった。「専門知識やノウハウを伝えてくれる」についても同様の傾向が見られた(20代:53.0%、30代:42.0%、40代:38.0%)。
一方「飾らない素のキャラクターが伝わる」の項目は、20代が30.3%、30代が56.0%、40代が42.0%と30・40代が大きく数字を伸ばすという結果に。「投稿へのポジティブなコメントが多い」も同じことがいえる(20代:10.6%、30代:24.0%、40代:20.0%)。
20代は「憧れ」や「専門性」といった「タレント性」を重視し、30・40代は「親近感」や「周囲からの好感度」といった「共感性」を重視しているという。
女性の半数以上が「インフルエンサー消費」を経験 20代は7割以上に
「インフルエンサーのSNS投稿がきっかけで、何かに興味をもった/何かを買った経験」があるかをしたべた。「ある」という回答が52.2%という結果になった。世代別に見ると、20代は72.3%となっており、「インフルエンサー消費」が当たり前になっていることがうかがえる(30代:48.5%、40代:41.9%)。
ジャンルとして多かったのは「食品」(26.4%)、「化粧品」(スキンケア関連:23.3%、メイク関連:23.0%)、「服飾・ファッション」(13.1%)、「ヘアケア関連」(12.0%)、「外食店」(9.9%)であった。
「PR投稿だとわかりやすく明示」が好感度アップのポイントに
最後にPR(タイアップ)投稿に対するイメージについても調査を実施した。「インフルエンサーのPR投稿に好感を抱いたことはあるか」と聞いてみたところ、「ある」と答えたのは37.9%、約4割という結果となった。
20代に限っては「PR投稿に好感を抱いたことがある」という答えが49.5%と約半数にのぼった(30代:33.1%、40代:33.3%)。
PR投稿をしているインフルエンサーに対し、「好感を抱くポイント」について聞いてみると「PR(タイアップ)投稿であることをわかりやすく伝えている」(66.4%)が1位となった。案件であることを隠すのではなく、明示しているインフルエンサーを好意的に受け止めていることがわかる。
他にも「他人の目を気にしない、正直な意見をいっていると感じる」(39.6%)、「PR投稿の頻度が多くない」(27.6%)といった意見が挙がった。
【調査概要】
調査名:インフルエンサー好感度調査
調査対象:20~40代女性527名
調査期間:2021年3月4日~3月5日
調査方法:インターネット調査
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