「お得」だけでは十分でない。体験の磨き込みで差別化を
――今回のお取り組みを振り返って、成果を挙げられた要因としてどのようなことを考えていますか。
大村:クレディセゾンさんはクレジットカード事業者の中ではいち早くゲームコンテンツを導入されていました。サイト内にゲームを導入するというのはなかなかイメージが湧きにくいものですが、それでもまずは試してみようという姿勢が、功を奏したのではないでしょうか。
西川:そうですね。社内の雰囲気としても業界をリードしていくために、新しい方法をどんどん取り入れていこうという姿勢があります。新しいゲーム導入のご提案をいただく際も1つひとつのゲームに対して、GMOメディアの担当者の皆さまが情熱を注いでいるのが伝わり、安心して導入できています。
――最後に「セゾンポイントモール」の今後の展望についてお聞かせください。クレディセゾンさんはポイント経済圏構築の先駆者として知られていますが、今後はどのような点に注力していきたいとお考えでしょうか。
西川:おっしゃる通り、弊社が「永久不滅ポイント」を打ち出した初期から、サービスを取り巻く状況は変わっています。今では様々な企業がポイント事業に参入していますし、消費者は「ポイントをもらえる」ということだけでなく、サービス内で良い体験が得られるかどうかをますます重視するようになっています。
そのため現在はユーザー体験を向上すべく、データやシステム連携を進めることが最優先事項だと考えています。具体的には、付与予定のポイントがすぐに表示されるようにしたり、獲得した瞬間から使えるような形が実現できれば便利ですよね。システム都合の不自然な動線をできるだけ解消して、ユーザーに寄り添うUI・UXの改善を図っていきたいです。
コンテンツのリッチ化も引き続き進めたいと考えています。これまでのユーザーの動向などを踏まえて、GMOメディアさんと弊社でオリジナルのゲームコンテンツを作ったりできると良いですね。
――大村さんは「かんたんゲームボックス」を通じて、顧客企業のどのような課題を解決していきたいかお聞かせください。
大村:Webサイトやアプリで来訪の接点より増やしたい企業には、業種業態問わず導入いただけるソリューションだと思っています。ゲームの継続性を活かして、来訪する、ポイントを貯めるという習慣をつけていただけます。
また、クレディセゾンさんにはゲームの大半を採用いただいておりますが、エンドユーザーの属性に合わせてゲームをピックアップすることも可能です。自社でゼロからコンテンツを作って実装・運用していくのは労力が必要ですし、西川さんのおっしゃるように、UI・UXの磨き込みこそ、事業会社が時間を割いて向き合うべきところだと思います。「かんたんゲームボックス」を有効にご活用いただき、事業成長に貢献できたら嬉しいですね。