伊藤忠商事、ベルシステム24、ブレインパッドの3社は、企業のマーケティング領域におけるDX推進を支援する新サービス創出に向け協業することに合意した。
複雑化した生活者のニーズを読み解くためWebサイト上の行動データなどのデジタルデータに加え、定性情報を含む「対話データ」をはじめとした膨大な音声/画像/動画データなど構造定義自体を持たない非構造化データが注目されている。一方企業におけるDX推進において、非構造化データは未整備である場合が多く、データ整備やリアルタイムでの分析・活用に対するニーズが高まっている。
そこで3社はベルシステム24の1,000社を超えるクライアント企業から発生する年間5億件以上の対話内容を記録・整備する運用ノウハウと、ブレインパッドの年間500億件以上のデジタル接点データを分析し活用する基盤構築のノウハウを結びつけることで、企業のマーケティング領域におけるDX推進を支援する新サービス創出を目指し、今回の協業に至った。
具体的にはコンタクトセンターで取得する趣味・嗜好などエンドユーザー固有の定性情報を含む対話データと、Webサイト閲覧情報やクリック履歴などといったデジタル接点データを掛け合わせた「生活者の声の価値化(生活者インサイト)」の仕組み化と、生活者接点を網羅したクライアント企業のマーケティングアクションを支援。AIデータ活用で必要とされるデータにタグを付ける(意味を定義する)アノテーション業務、データクレンジング業務、音声・画像など非構造化データ処理業務のサービス化などを行う。
展開先としては、伊藤忠商事の各カンパニーや、グループ各社、パートナー企業をはじめ、ベルシステム24およびブレインパッドのクライアント企業に対し、新サービスの提案・導入を図っていく。
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