5月12日、「トヨタメタポリス」(β版)では、トヨタ自動車の新車、アルファードとヴェルファイアの発表会が行われた。トヨタメタポリスは3Dの仮想都市で、ユーザーは自分のキャラクターを使って街の中を自由に探索することができる。発表会が行われるイベントホールでは、開始時間に合わせてログインして待っていたキャラクターたちが続々と集まってくる。
イベントが始まると、新型「アルファード」と新型車「ヴェルファイア」が登場。本格的な発表会と同様に司会の女性キャラクターの進行で、名古屋にいる設定の福社長が登場して挨拶を行う。
また、開発担当者も登場し、大きな映像を使って車の特徴を紹介する。発表中はユーザーのキャラクターの制御は制限されているため、基本的に発表を見ているだけになるが、こうした演出によって、サイトで動画を視聴するのとは一味違う「発表会らしい」雰囲気が味わえる。
さらにスペシャルゲストとして、女優の釈由美子が登場。豊田副社長とステージ上でトークを行う。ここで観客の注目は3D CGの釈由美子キャラに集まることになる。
トークが終わると、イベントホールの外にある2つの会場での展示が案内されて発表会が終了する。このあたりのキビキビした進行は見ている人を飽きさせない。
会場のひとつ、ホテルアルファードではアルファードの展示が行われ、設置してある端末にアクセスすると車の情報のほか、カタログの申込みなどができる。もうひとつの会場であるヴェルファイアロードでは、車が走行する様子を眺めることができる。
このヴァーチャル新車発表会は5月19日まで「トヨタメタポリス」内で行われる。開催時刻が決まっており、5月14日までは21:00、22:00、23:00の3回、5月15日から最終日までは22:00、23:00の2回行われる。発表会を体験するには、「トヨタメタポリス」のサイトで利用申込みをして、「トヨタメタポリスβ版」をインストールし、キャラクターの設定などを済ませておく必要がある。5月12日の23時台にはアクセス殺到のためか、公式サイトが非常に重い状態となった。
トヨタメタポリスは押井守氏がデザイン監修を担当したことで話題となったが、実際にその世界を体験してみると、初心者でもわかりやすい操作や、キャラクターのかわいらしさやカスタマイズの容易さなども魅力に感じる。最初はなかなか会場にたどりつけない人もいるかもしれないが、時間に余裕をもってログインし、準備体操をしておけば大丈夫。慣れてくればユーザーどうしチャットも楽しめるようになるだろう。
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