ソニーデザインコンサルティングとデロイトアナリティクスは、共同で「デザイン」の認知プロセスに関する研究を開始する。
「デザイン(DESIGN)」という言葉は日本において「意匠」を示すものとして使われることが多い。しかし、英語ではより広義の計画的行為を指すものとして定義されている。
広義のデザインの利用は、人々のコミュニケーションや異分野に渡るアイデアの結合を促進し、新しいビジネスやサービスを創出する有用なツールとして機能する可能性を秘めている。
その一方で、デザインは感性的で抽象的な思考プロセスを含んでおり、実態を正確に捉えて記述することに困難が生じる。このような課題の克服に向け、デザインに関わる認知プロセスと脳神経基盤の解明、その応用を目的として共同研究が実施される。
同研究ではデザインの過程に含まれるさまざまなコミュニケーションやプレゼンテーションを研究対象とし、これらの一連の過程に関わる人の感性を、脳神経科学、実験心理学等で用いられる手法によりデータ化する。
また、そのデータの機械学習や数理モデルによる分析より得られた知見を利用し、デザイン支援システムを開発することも視野に入れられている。
なお同研究の発表は各種学会や、情報交換、意見収集などを目的にしたイベントを通して公開される予定。詳細については今後順次発表される。
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