効率的な活用のポイントは、データによるユーザー像の可視化
――目的に応じて様々な活用の仕方があると思いますが、LINEの特徴を活かせる活用方法を教えていただけますか?
高木:そうですね、認知拡大から販売促進、CRMまで、マーケティングファネルに沿って活用いただける多数のプロダクトを提供していますが、中でも多様な使われ方をしているのがLINE公式アカウントです。
LINE公式アカウントでは、友だちになってくれたユーザーに向けて、いろいろな形式のメッセージを配信することができます。一斉配信はもちろん、非常に細かい配信設定が可能ですので、これを活かしてそれぞれのユーザーに合った1to1のコミュニケーションを図ることが活用のポイントになります。
具体的には、ユーザーのみなし属性情報を基にしたセグメント配信やメッセージの開封、クリックに基づくリターゲティングなど、詳細なターゲティングが可能です。また、APIを利用し、自社のCRMとLINE公式アカウントを連携することもできます。
たとえば、アンケートに答えてもらうなどのコミュニケーションを通じてデータを取得した後、そのデータに基づいてユーザーの趣味嗜好に近い商品を訴求するメッセージを配信する、などのパターンは一般的によく使われます。進んだ活用をされている企業は、メッセージの開封やクリック、アンケート結果などLINE公式アカウントから取得できるデータの分析を繰り返して、PDCAを回されていますね。一人ひとりのユーザーを可視化した状態で、高度なコミュニケーションのパーソナライゼーションを実現されています。LINE広告でのオーディエンス配信など、他プロダクトとデータを連携させることで、さらに高い成果が見込めます。
最初にLINE公式アカウントを使うときはまだ何もデータがない状態ですので、LINEが用意しているみなしの属性データを活用したメッセージを配信し、その効果を検証しながら配信精度を高めていくというのが1つの方法になります。
谷口:ファネルの最初の認知拡大やブランディングにおいては、昨年の1月に正式に提供を開始した「Talk Head View」も強力です。これはLINEのトークリストの上部に静止画と動画を含むバナー広告を出せるもので、1日に約5,000万UU以上というリーチ力があります。トークリストはユーザーが日常的に開く画面で、LINEの中でも目に留まりやすいため、多くのユーザーへ認知を届けることができます。

