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MarkeZine Day 2025 Retail

コトウユウキの売れる!メルマガ講座

第1回 むしろメルマガでしか売れません


すぐに忘れられてしまうネットショップ

とはいえ、まったく連絡をしなければせっかく自分のショップやサービスを利用してくれた顧客が離れていってしまうのも確かです。路面店などと異なり、一度利用しただけのオンラインショップの存在なんて案外簡単に忘れられてしまうもの。そんなときにお客様と適度な距離でコミュニケーションを取り、既存客の囲い込みに繋がるツールがメルマガなのです。

メルマガのメリットはずばり「ショップ店員の顔が見えること」だ!

もちろんメルマガだけで商品が売れるはずはありません。あくまでもこれは「既存客の囲い込み」なのです。店舗のホームページを開設して、購入の申し込みがあったら発送する。それだけでは店舗運営者の人間味はお客様に伝わりません。ヒトとして認識して貰えなければ、その商品のファンになることはあっても、店舗のファンになることはまずないでしょう。他店舗でもっと安くその商品が手にはいることが分かれば顧客はあっさりと離れていってしまうものです。しかし、メルマガで店長のひととなりを伝えれば、ファン(固定客)になる可能性も充分考えられます。他の店より多少高くても、この人のお店から買いたい。買ってあげたい。友達にも教えてあげたい。こうなれば、固定客が更に口コミ効果を発揮し、新規顧客の獲得にも繋がってゆくのです。また定期的にメルマガを届けることでお客様との結びつきも強くなり、店舗を忘れられないためのリマインダーにもなるのです。

じゃあいますぐメルマガを出せばいいの?

じゃあいますぐメルマガを出せばいいの?というとそうでもありません。既存客がほとんどいないうちから手間暇かけてメルマガを発行するよりも、まずはきちんとショップの最低限の機能(ショッピングカート、商品説明ページ、発送や支払い方法の設定など)を準備することが先決です。どんなに広告を打ったりメルマガを出したりしても、最後にお客さんの購買行動を左右するのは、店舗の信頼感です。カートが正常に動作していない、多くのページが作りかけ、そんなショップでは誰も安心してお金なんか払えません。コトウ調べでは、オンラインショップの開業に関するマニュアル本では、メルマガについての説明はだいたい160ページ目以降です(本屋さんでぱらぱらとオンラインショップ開店マニュアルの類を見てみたら、4冊見て4冊ともメルマガの項目は160ページ台だったのでおどろいたのですが)。つまり160ページ分の準備を抜け落ちなく終えて、はじめてメルマガを出す環境が整うのです。別にあわてることはありません。それまでの間あなたがなすべきことは、自分が気に入っているオンラインショップのメルマガに片っ端から登録し、「このメルマガは好き」「このメルマガは読んでいて苦痛・面白くない」など、自分なりのメルマガ観を育ててゆくことです。

メルマガ観を育てる読み方のコツ

みなさんは普段あまり気にしないでしょうが、実はメルマガの読み方にもコツがあります。以下にそのポイントを挙げてみますので、皆さんが今購読しているメルマガを以下の観点で見てみてください。
まず最初に、メルマガが届いたときは以下の項目をチェックしてみましょう。

メルマガ購読時のチェック項目
(クリックで拡大)

そして、何号分か購読してみたらさらに以下の観点でもメルマガをチェックしてみましょう。

さらに細かくメルマガをチェック。売り上げにつながるツボが見つかるはず!
(クリックで拡大)

と、たくさんチェック項目をあげてしまいましたが、単純に「自分が好きだと思ったメルマガの真似をする」というのが成功への近道です。かといって、コピーされた相手が不快に思うほどそのままコピーするのはよろしくありません。まぁ、メルマガの書き方をコピーして訴訟沙汰になったなんてハナシは聞いたことがありませんが、気をつけるに越したことはないでしょう。かくいう私も、ショップのキャッチコピーを同業他社にコピーされてものすごく不快な思いをしたことがあります。結局何も言わずに泣き寝入りしたんですが、たいそう傷つきました。メルマガだって、それぞれの発行者がああでもないこうでもないと悩みながら作り上げたものです。私も113号発行して、それでもなお悩んでは改善の繰り返しです。だからこそ、あなたはあなたの好きなメルマガの良いエッセンスを探し出して、自分だけのメルマガを作るための準備をしてください。

次回からは、実際にメルマガを発行して効果を上げる方法をお伝えしていきます。ご期待ください!

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この記事の著者

コトウ ユウキ(コトウ ユウキ)

株式会社オフィスコトウ代表取締役。2004年10月15日に、生理用布ナプキンの輸入・販売を手がけるオンラインショップ「シトロン」を設立。「ブルーデイをハッピーに」をキャッチコピーとして、現在布ナプキンを世の中の女性に浸透させようと日々活躍中。シトロンとして発行してきたメルマガは7月24日現在で118通にも上る。公演・講師経験多数。その他に...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2006/07/12 21:16 https://markezine.jp/article/detail/36

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