9月9日、泉佐野市とヤッホーブルーイングは、企業誘致と地域活性に関する基本合意書を締結した。両者で泉佐野市の活性化と近畿圏のクラフトビール市場の盛り上げに取り組む。
具体的には、泉佐野市は、ふるさと納税型クラウドファンディング「#ふるさと納税3.0」を活用し、ヤッホーブルーイングを誘致。市内にビール醸造機能と飲食や販売スペースを併設する新たなレジャースポット「ヤッホーブルーイング大阪ブルワリー(仮称。以下、大阪ブルワリー)」の開設のための寄附を募集する。
2023年秋の開設を目指し、目標金額はふるさと納税型クラウドファンディング史上最大規模(泉佐野市調べ)の10億円。寄附金額16,000円で、返礼品として大阪ブルワリーで製造予定の「よなよなエール」24缶と引き換えられる電子チケットが用意される。
泉佐野市は1980年代からの慢性的な財政難に対して、2012年よりふるさと納税への取り組みを強化。2020年9月からは、ふるさと納税制度を活用したクラウドファンディングで補助金の原資を調達し、企業や個人事業主を支援(誘致)することで泉佐野市に新たな地場産品を創り出し、支援者に創り出された地場産品をお礼として贈る新たな取り組み「#ふるさと納税3.0」を開始した。
ヤッホーブルーイングは2020年までは首都圏を中心とした営業活動を行ってきたが、2021年2月に大阪営業所を開設。近畿エリアにおいて、地元企業・自治体・地域住民と一丸となって近畿圏のクラフトビール市場を盛り上げる活動をしている。
今回、泉佐野市が誘致を提案。「ブルワリー」を開設することで泉佐野市だけでなく、泉佐野市から近畿圏全体のクラフトビール市場を盛り上げることに貢献できると考え、ヤッホーブルーイングは同プロジェクトへの参画を決めた。