位置情報によって表示が変わることも
「他の人はこちらも検索」で表示されるキーワードは常に同じというわけではなく、検索するタイミングや位置情報によっても異なります。たとえば、「海水浴場」というキーワードであれば、東京から検索した際には、このように関東近郊のキーワードを表示しますが、秋田県から検索を行うと、秋田に関連したキーワードを表示します。

右:秋田での「海水浴場」のモバイル検索結果
「海水浴場」の検索結果も位置情報を反映した結果になっていますが、「他の人はこちらも検索」のキーワードにおいても変化が見られます。また、日本語検索ではまだあまり見られませんが、「他の人はこちらも検索」が検索キーワードではなく、質問として表示されているケースもあります。

このタイプはそれぞれがアコーディオンになっており、クリックすると強調スニペットに近い形式で質問への回答とそのリンクが表示されます。なお、クリックすると、質問の個数が2つずつ増えていきます。

「他の人はこちらも検索」からユーザーの行動を考える
先に説明しておくと、「他の人はこちらも検索」の表示対策自体は考慮しなくていいと私は考えています。その代わりに意識していただきたいのが、ユーザーの検索の流れ、回数です。
みなさんも自身の検索を振り返っていただくと、1回目の検索では求めている情報が手に入らずに、何度かキーワードを変更して検索したことがあるのではないでしょうか。
たとえば、友人の「包丁」に関する検索を見せてもらったのですが、以下の流れで検索を行っていました。
包丁
↓
包丁 おすすめ
↓
包丁 選び方
↓
包丁 ダマスカス
↓
包丁 ダマスカス メリット
↓
包丁 ダマスカス(2回目)
ポイントは、検索は1度で終了しなかった点と、検索が細分化されていった点です。
「包丁」は「包丁 ダマスカス」に比べて、検索回数は40倍以上多いですが、そこでは検索は終了せずに、最終的に「包丁 ダマスカス」や「包丁 ダマスカス メリット」などのキーワードで、検索を終了しています。今回のケースだけで考えると、「包丁 ダマスカス メリット」で表示される記事の方が、友人の(検索)ニーズを満たすことができたといえるでしょう。
こうした1回で終わらない検索に対し、探している情報を見つけやすくするため、「他の人はこちらも検索」が表示されていると考えられます。
※ちなみにダマスカス包丁は、高い切れ味と耐久性を誇るデザイン性の高い包丁です。友人は最初知らなかったそうなのですが、調べていく中で発見し、興味をもったそうです。