タレントと施策の関連性が成功の鍵
永田:出前館さんは、これまでもインフルエンサーやYouTuberを起用されてきましたが、成功の秘訣は見えてきましたか?
高木:まだ模索しているところですね。ただ1番大事なのは、起用する方に関連するキャンペーンができるかどうかだと思っています。今回反響が良かったのも、ハンバーグの施策に合ったキャスティングだったからだと思います。キャンペーンのハッシュタグは、Twitterのトレンド入りも果たしました。
永田:僕らがメインでやっているのは、動画内にタレントさんを起用したTwitter広告ですが、彼らにはファンが付いているのでTwitter上でのエンゲージメントが良く、パフォーマンスも通常の広告より高い傾向にあります。
その中でも特に、芸人さんを希望されるクライアントさんは多いです。1分程度の短い動画の中で、商品を魅力的におもしろく紹介してくれますから。今回の出前館さんの施策も、キャンペーンとの相性ももちろんありますが、井戸田さんがおもしろおかしく紹介してくれたのが大きかったんじゃないかなと。
そして、今回の施策を振り返ってみて改めて感じたのは、スピード感と柔軟性の大切さです。広告の設計は検討タームがとても長いうえ、ご希望いただいたタレントさんが、クライアントさんの競合他社と契約を結んでいるケースも多いため、確認に時間がかかることが少なくありませんから。
WebCMがテレビCMに 良い反響をいち早く反映させた新たな成功事例
永田:タレント×Twitter広告も含め、デジタルマーケティングは移り変わりの激しいジャンルかと思いますが、今後はどんなことに挑戦される予定ですか?
三代:浜田さんのテレビCMやWeb広告の改善効果が高く、この1年半で利用者が倍以上に拡大しました。それでもまだやるべきことはたくさんあって、マスに向けた広告でリーチできない層には、ターゲットを絞って適切なアプローチをかけていく必要があります。そのためにも今後は、今まで以上にターゲット層に合わせた媒体選定が重要になってきますのでクロスチャネル、クロスデバイスで柔軟に判断し、よりクイックに動ける体制を社内だけでなく社外も含めて考えていきたいですね。
具体的に、直近ではハンバーグ師匠は良い事例だったと感じております。元々オンラインのSNS施策でスタートしましたが反響の高さから、短いスパンでテレビCMでの活用も決めて動き、成果が出ました。こういったチャレンジは継続していきたいと考えています。
永田:そういった施策はすごくおもしろいですし、ありがたいです。これまでオンライン広告がテレビCMに採用されることはほとんどなかったため、社内でも良い事例として共有されています。
高木:テレビCMで良かったものはオンラインで流せばいいし、その逆も然りですよね。今回良いスピード感で動けて成果も出ているので、今後も積極的に取り組みたいです。
