LINE公式アカウントの活用で、新たな顧客接点を創出
──キャリアカレッジジャパンでは、2021年にLINE公式アカウントの運用を始めました。どのような目的や課題感から、公式アカウントを開設されたのでしょうか。
隣:LINE公式アカウントは、新たな顧客接点として立ち上げ、主にパンフレット請求や申し込みにつなげることを目的に運用しています。アカウント開設のきっかけは、メールの開封率の伸び悩みでした。お客様のリストは増えているものの、メールの開封率が25%前後を推移しており、残り75%のお客様に情報をお届けしきれていない課題があったんです。そこで、メールを確認されない方もLINEは見やすいかもしれないと仮説を立てました。
またLINEユーザーには、これまでキャリアカレッジジャパンがアプローチできていなかった層もいらっしゃいます。サービスの認知拡大にもつながると考え、LINE公式アカウントを開設しました。
──LINE公式アカウントで行っている施策やキャンペーンを教えてください。
隣:LINE公式アカウントでは、主に2つの施策を行っています。1つ目は、LINE IDと連携したサンクスLINEメッセージの送付です。友だち登録のインセンティブとして講座の10%オフクーポンをプレゼントしていますが、さらにアンケートで氏名やメールアドレス、興味のある講座ジャンルを回答しLINE IDを連携した方には、20%オフクーポンを送付しています。
日野:隣さんから「LINE IDを連携してサンクスLINEメッセージを送りたい」とご相談をいただいたとき、カスタマーリングスにはその機能はなかったんです。しかし、隣さんからお話を伺い、キャリアカレッジジャパンのお客様にとって最適なデータ活用ができると考え、隣さんにもご協力いただきながら開発・実装しました。現在は、他のクライアントにもお使いいただけるLINE配信オプションにおける汎用機能としてリリースしています。
LINE×カスタマーリングスでセグメント配信を実現
──もう1つは、どのような施策ですか。
隣:セグメント配信です。LINE ID連携を行うと、新規のお客様か、すでにパンフレット請求などをされているお客様かなど、カスタマーリングス側でわかるようになっています。これらの情報をもとに、セグメント配信を進めています。
──実施したい施策を前提としたデータ構築ができているのですね。
日野:もちろん他社様のツールでもLINE IDの連携はできますが、カスタマーリングスはより簡単にID連携が可能です。さらに、キャリアカレッジジャパン様のように、お客様にまつわるデータをたくさん蓄積されているクライアントは、各データを横断的に紐付けたセグメント配信もでき、幅広いLINE施策を実行いただけます。
隣:マーケターとして広告運用や販促施策の知識や知見はありますが、システムの導入やデータ構築には明るくありません。ツールの導入にはハードルを感じるものですが、日野さんは社内の基幹システムを理解した上で、システムの観点から施策の実現方法を考えたフォローをしてくださいます。とても、心強いです。