※本記事は、2022年8月25日刊行の定期誌『MarkeZine』80号に掲載したものです。
経理をDXするTOKIUM
TOKIUMは、経費精算クラウドや請求書受領クラウドを提供しているスタートアップです。私はマーケティング部メディアチームで、サービスサイトからの新規リード獲得を最大化するための施策に取り組んでいます。主に経理部・財務部の担当者の方の共感を得られるサイト構造にできるよう、ユーザーインタビューや定量分析を実施し、施策に活かしています。
私個人のキャリアとしては、新卒で入社した会社で、WebメディアのUI・UX改善や、口コミのデータと品質の管理を担当していました。そこでは、エンジニアやデザイナーなど、部署を超えて多くの人を巻き込むプロジェクト管理と、誰が担当しても同じ品質で仕事ができるようにするための仕組み作りに取り組んでいました。特に、仕組み作りでは3年間で150を超える数のマニュアルを作成しました。私自身まだまだマーケターとして学ぶところもたくさんありましたが、成長した事業を安定して運営するよりも、急成長するSaaS市場で事業を伸ばす経験をしたく、TOKIUMへの入社を決めました。
「高速PDCA」と「仕組み化」でマーケ体制を強化
SaaSのソフトウェアを提供しているTOKIUMでは、「THE MODEL」をベースにした組織体制を採用しています。その中で最初のファネルを担うマーケティング部はメディア(Webでの集客を担当する)チーム、BDR(展示会やセミナーなどイベントを担当する)チーム、PR・マス広告を担当するチーム、インサイドセールス(獲得したリードに架電し商談化を担当する)チームの4つに分かれています。
私が入社した2021年10月時点では、メディアチームの担当者は一人しかおらず、やりたいことは山ほどあるが、手が回せていない状態でした。現在は5名体制でチーム化してきましたが、当時は安定して改善施策に取り組める体制になかったため、体制作りの面から私自身が貢献できるポイントを探し、2つの行動を心がけました。